2025年8月24日にBAYFM78で放送された、Mobile Tech Labの第21回のアーカイブです。
今回は「世代別・文化別コミュニケーション」をテーマに語っていただきました。
目次
オープニング
夏休み終盤ということなんですけれども、BAYFM78が放送されている千葉県の小中学校は8月31日まで夏休みということであと一週間くらいですが、お二人は宿題は先に片付ける派でしたか?
その時々なのかなっていう(笑) 最後に片付けたいのはやまやまなんだけど、どうしても進まないから結局駆け込みになるっていうパターンだったような気がします。
もちろん溜めてました。最後の3日で勝負してました。
私は朝顔の観察日記を虚偽でつけました。「抜けてる〜!」みたいなことがあったりしました。皆さんはどんな夏休みの最後をお過ごしでしょうか?
世代別・文化別コミュニケーション
さて、この番組では最新のモバイルテクノロジーを学んでいく ということなんですけれども、今日は「世代別・文化別コミュニケーション」というところで、大学の授業みたいなタイトルですけれども、ホントにいまコミュニケーションの形はいろいろ変わりましたね。
若い人は電話をしないって言ってましたね。電話番号に電話をかけるとかは全くなくて、とか。あとメールって何ですか?みたいな。キャリアメールが全然通じないんですよ、今の子たち。使う機会がなくて。
普段は何で連絡とられてますか?
自分がやっぱり一番多いのはFacebookメッセンジャーで。メディアの人間それ多いんですけど、なんでかっていうと、スマホだけじゃなくてPCでも使える。しかもスマホも何台も持ってる人が多いので、とりあえず全てのスマホに入れておけば何かしら近くにあるので返事できるというのがあるんですよ。
うちらの業界ってLINEは結構嫌われてて、LINEも今は複数端末も行けますけど、昔は1つのスマホにだけっていうのが「あり得ん!」みたいな感じで、Facebookメッセンジャーの方がニーズが高かったですね。
LINEで全部の端末でやろうとすると全部でアカウントを作った上でグループを作らないといけないので、確かに端末たくさん持ってる勢からしたらやっぱりメッセンジャーの方が楽っていうのがありますね。北さんは何を使われてますか?
仕事だと、まず電話は普通に使うというか。電話番号でのやりとりを仕事で全然使うんですけど、チャットコミュニケーションでいくとSlackがほとんどですね。
それは外部の方でもSlackを使うことが多いですか?
そうですね。結構Slackみんな使ってるので、Slackコネクトでお互い繋がってることが多いですし、プロジェクトがあったらいろんなところからみんな一つのSlackのスペースに集まってくるので、そこでやりとりすることが多いです。
で、プライベートだとLINEを使うのと、FacebookメッセンジャーがブロガーとかYouTuberとかの仲間とつながるのはそっちが多いかなっていう。
でもメッセンジャーってもしかしたらこの業界だけかもしれないですよね。あんまり私のプライベートの友達で メッセンジャー使ってるっていうのは聞くことがなくて。みなさんやっぱりインスタのDMを使うかまたはLINEを使うというケースが多いので、テック業界以外の方とお仕事をするとグループチャットはLINEになることが多いですね。
びっくりしたのがInstagramのDMってあるじゃないですか。今時の若い人たち…。聞いた話ばっかりなんですけど、ストーリーズに今何してるかっていうのを投稿すると、ストーリーズにはメールというかDMで反応するので、それで今何してるかっていうのをやってDMでそこから会話が始まって、なんならそこから恋が…。ストーリーズから恋が始まるみたいなのを聞いて。ああ、そういう時代なんやなと思って。
きっかけですよね。投稿に対してコメントをパブリックで残すというよりも、ストーリーズに対して感想をDMで送るっていうところからの出会いがある。
コミュニケーションがそこから始まるっていうのを聞いて、僕はその世代じゃないので、試しにやってみるんですけど、全然DM来なくて。Facebookに投稿すると山ほどいいねが付いてくる。世代やなと思って。
我々はFacebookにあったこととかお仕事のこととかを書いて、それにツリー状にコメントがついていってお返事をするっていうのがある種、ここ数年の当たり前なのかなと思うんですけどね。
でも、私は多分珍しいと思うんですけど、いまだに結構電話は使っていて。というのも、イベント会社をやってるんですけれども、イベントの現場はどうしても通話が必要になることがあるんですよね。というのも、すぐ連絡をしなきゃいけない。あと手がふさがっているっていうふうになると、トランシーバーか電話になるので。
トランシーバー!
トランシーバー?
現場だとトランシーバーなので、骨伝導イヤホンを付けた上に、さらにトランシーバーとかを付けて、現場でやりとりをしてるっていうことは結構スタッフでは多いですね。専門のスタッフだとあとは車の移動中に仕事のことを電話通話でしてるっていうことはあります。
電話とZoomとかTeamsとかのやり取りで音声通話するんですけど、携帯電話の通話の方がやっぱり品質というか、つながりが良かったり音飛びしなかったりとか、純粋に音質もいいのかなっていうのは感じていて。やっぱりTeamsあかんなってなったらそっちを使うってことが結構あったりしますね。
ただ、LINEだとノイズキャンセリング機能が効いていたりとかして、ずっと話をしている分には音質良いなと感じることもあります。
050の電話番号
050、最悪ですよね。
最悪ですね、本当に。
あれはなんでですか?
単純にまず、050っていうのはIP電話っていう仕組みなんですけど、音声品質を担保する仕組みが入ってないんですよ。
簡単に言うとSIPっていう仕組みなんで一応つながるために電話口をつなぐっていう言い方をするけど、まず繋ぎました。あとは音声での品質が悪かろうが何だろうが音声のパケットをやり取りする、っていう仕組みなんですよ。いわゆる050でやられてるやつは。
それが例えば、今「ボルテ(VoLTE)」っていう言葉があるんですけど、僕らがスマホで使っている音声の通話ってのはもう一個IMSとかっていうもっとイケてる音声通話のための仕組みがあって。それを使ってあげると音声品質がある一定以上に下がらないようにちゃんとコントロールしてくれるんです。設備もしっかり打たれてるってのもあるんですけど。
なので、050は簡単に言うと、インターネットにタダ乗りしてる電話回線みたいな感じですね。VoLTEとか携帯の電話っていうのがちゃんと専用線が引っ張られていて、音声品質が落ちてきたらそれをちゃんとリカバリーするようなことをやってくれるような仕組みが入ってるので、全然音質が違いますっていうところがあります。
PR代理店からの電話がもう、まぁ050で。知らない050番号いっぱいかかってくるからもう出ないようにしてます。
もうどうしても今電話が来ると、結構知らない国からの電話があったりとか自動音声の電話とかがあったりするんで、ちょっと怖くて出れないっていうのもありますよね。
ただ、今iPhoneの機能で留守電状態にするとテキストに起こしてくれたりするじゃないですか。あれ便利になりましたよね。折り返すかどうかっていうのを聞かなくてもわかるようになったので。
勧誘の電話やら…。自動音声の勧誘の電話ってすぐ分かるんですよね。
すぐテキストで見るとね、分かりますもんね。そういうのもあって皆さん電話からは離れてしまってるのかなって思いましたし、今考えればここのチームも電話番号知らないんじゃないかなってちょっと思いまして。メッセンジャーとかLINEとかでやりとりしていると、電話番号の意味っていうのは認証するためだけに使われるようになってる気もします。
SMS受け取る用みたいな。
名刺交換について
だけど、その割にはやっぱりまだビジネスシーンでは名刺交換ってありますよね。今日もだってね、さっきこれ始まる前に名刺交換しましたけど「あれ?」と思って。
ラジオでコミュニケーションの話をする前に名刺交換してるなと思って。けど、あれに対しては別に普通にしてるし、自分も名刺大量に発注したりもするので、なかなか無くなんないよなって感じですよね。
アメリカではLinkedInがすごく普及していて、スケジュールとかそういうものの交換も結構そこでやっている人が多いです。だから逆にそのアカウントがないとイベントに入れないとか、自分の証明ができないみたいのもあるって聞くんですけど、でもその一方で取材とかに行ったりするとアメリカの方でもやっぱり名刺交換はあったりするので、デジタルで交換っていうことにはならないんだなっていうのは不思議に思いますね。
なかなかデジタルでは初対面で会った時につなぐためのツールってありそうでまだないですよね。昔の携帯の赤外線ぐらいかな?
あれは一番早かったなとか。
つい何年か前のiOSの進化でそういったタッチで連絡先交換できたり。あれ去年だっけ?
去年、一昨年でしょうか。
全然普及してないなっていう。誰もやってないみたいな。
うっかりiPhone同士を近づけちゃった時に「モワーン」ってなって。思い出すっていう感じですよね。
一応lit.linkとか、プレーリーカードとかっていうのがあるんですけど、非接触型のカードで一応やるっていうのは、全然メジャーじゃないですけど一部の人がそれを使ってますね。
名刺を渡しても取り込んでもらえなかったりとか、Sansanとか使ってたらそれをスキャンして共有っていうのがあるんですけど、それを使ってない場合って渡してもそのままロストされちゃうので、それだったらもう最初から電子のデータで連載先を渡すっていうので、やってる人はたまにいるかなぐらいですね。
正直でも今名前さえわかれば何らかのSNSに繋がることができたりしますよね。テック業界とかだと。
そうですね、だいたいFacebookか。LinkedInは日本ではあまり普及してないですよね。
あまり普及してないですね。日本ではFacebookが先に来てしまったせいかもしれないですけど、あんまり見かけないかもしれません。
LinkedInやってたら転職する気満々だなみたいな、そういう風に言われる感じですもんね。
ちょっとスカウトを待つみたいなね。そういう機能もあったので、そうかなと思います。
連絡手段としてのメール
メールって今使われてますか?
どのメールかによるかなと思っていて。僕Gmailは使ってますね。
それは何用に?
個人のやりとりを全部。なんやったらGmailでいろんなとこに登録しちゃってるので、個人のハブがGmailで会社のアカウントが別にあるって感じですね。
基本的に受けるのばかりですけど、プレスリリースとか。やっぱりそういった何か取材のお願いする時には、まぁメールを使わざるを得ないかなって感じではありますよね。
でもメールってやっぱりかしこまった内容で返さないといけないので、最近やっぱりちょっとAIに頼ってしまうところがあって、こんなことを言いたいっていうのをChatGPTに書いてもらったりとかすると「〜様いつもお世話になっております。先日はありがとうございました。」 っていうところから始まって「引き続きよろしくお願いします。」 で終わるというコミュニケーション、なかなか…。
それもう不毛なコミュニケーションですよね。それって何?みたいな。結果ChatGPT同士で会話するようになるんじゃない?っていう。「いつもお世話になってます。」って要らないよなと思いながら書いてるんですよね、いつも。
今AI同士がお辞儀し合ってるような感じですね。
下手したらAIで作った文面を、向こうは要約AIで読んでいるのかも。
でも私も海外の方とやり取りをする時とか、中国の方だとWeChatとか、アメリカだとWhatsAppあるんですけど、お互い英語で話すにしても中国語を返すにしても、AI同士が完全に会話してる形になるので、タイムライン上はすごく綺麗に会話が通じていて話ができていて、いざはじめましてで会うと全然言葉がお互いに喋れないみたいな形になったりして、テキストに残さないと会話できないみたいなのも今っぽいなって思いますね。
お子さんとのコミュニケーション
いろいろと世代別のコミュニケーションとも違うと思うんですけれども、例えばお子さんとのコミュニケーションみたいなところは皆さんどう取られてますか?
LINEですかね。
いや、うちはまだスマホを持たしてないので、キッズケータイから電話かかってくる。
じゃあ電話がかかってきて「迎えに来て」とかコミュニケーションとっていると。北さんは?
うちはLINEで家族のグループがあってテキストもあるし、あとはLINEの通話と、あとAmazon Echoが家に置いてあるんですよ。なので、家にいる時にはAmazon Echoを鳴らすと会話ができるみたいな。
そうそう、家電がほぼないので、だから家族が手元にスマホ持ってなかった時に連絡しづらいんです。よね。そうするとAmazon Echoに一発飛ばして気づかせるっていう。
困ったことあったら「Alexa、パパにつないで」みたいな感じに言ってもらったらかかってくるっていう。
じゃあ結構Alexaが家庭のハブに、中心にいる。
実は家電代わりになっているんですよ。
音質めっちゃ悪いんですけど、。
でも小さいお子さんだったら受話器を上げて電話をする っていうところもちょっと一つ難しいでしょうから、電話をかけてって言ったら掛けてくれる方がいいですもんね。
固定電話使えないと思うんですね。電話番号わかんないから。
うちないですもん、固定電話。
でも先日ちょっとどこか地方に行った時に見かけたんですけど、災害時に使える公衆電話の使い方を お子さんと一緒にワークショップで覚えましょう、みたいな掲示があったりとかして。確かに災害時はお金を払わなくても電話使えるようになるけれども、その使い方が分からないっていう若い世代の子は多いでしょうね。
だって小学館の学習雑誌、付録で公衆電話ってあって買って作りましたからね。だからね、NTTとしては子供に公衆電話の使い方を分かって欲しいっていうので、多分タイアップしてああいったおまけ企画ができたと思うんですけど、あれぐらいしないと子供はもう使えないということですよね。
万博でも公衆電話のおもちゃみたいなものありましたよね。触ってかけると宇宙人から電話がかかってきて取るみたいな感じで。受話器を取るっていうところがなかなか伝わらないのかもしれませんね。
その割にはだってね。スマホの通話アプリのアイコン、受話器だったりするっていうね。
永遠に変わらない保存マークがフロッピーのままとかね。なんでこれなんだろうとは思いつつも未だに残ってるところですね。
エンディング
Mobile Tech Lab。そろそろお別れの時間となりました。石川さん、北さん、今日の放送はいかがでしたでしょうか。
同じスマホ、同じ電話とかを使ってるにも関わらず、世代とか文化が違うだけでこんなにも違うんだなって。会社の子とかから話を聞いても全然違うなっていうのがあるので、あんまり凝り固まらずに、いろんな人たちを見て「あー、こういう使い方もあるんだな」っていうのを学びたいなと思いました。
柔軟にオープンにいたいですね。石川さん、いかがですか?
いやほんとに今メールってね、必要なメールって本当に少なくて。迷惑メールはバンバン来るわ、企業からのメッセージが来るわっていうとこなので、ちょっと何かメールに代わるメッセージというか、コミュニケーションツールを誰か開発してほしいなと。メールを使わなくていい時代が来てほしいなと、撲滅委員会として改めて思いました。
ほんとにいろんなコミュニケーションの形、変わっていきそうですね。