2025年5月4日放送の「Mobile Tech Lab」第5回放送のアーカイブです。
ガラケー時代とスマホが主流となった現在とは料金形態が違うことため、メール一通の重みが今と昔とでは違うという話を中心に、今と昔のメール事情について語りました。
目次
オープニングトーク
ゴールデンウィークってもともと映画業界が作ったワードってことなんですけれども、お二人は最近映画館とか、行かれましたか?
最近めっきり行かなくなっちゃって。動画の配信がやっぱり手軽になったじゃないですか。そうするとそれでいいかなになっちゃって。どうしても映画館じゃなきゃダメな臨場感あるものだけは映画館に行くみたいな感じになってますね。
子供を週末どこか連れて行かなきゃいけないかなっていう時に映画館という選択肢もあったりもします。あとSNSで盛り上がってるものに関してはちょっと行っとこうかなということもあったりするので、とはいえ昔に比べたら行く機会は減ったかなと。
私も子供の映画ばっかり見てるんで、仮面ライダーとか、クレヨンしんちゃんとか、そういうのばっかり見てますね。
今は手のひらでコンテンツが見られるようになったので、随分環境も変わりましたよね。
携帯電話普及率30%前後だった1997年
お送りしている曲は1997年4月発売のPUFFYの「渚にまつわるエトセトラ」です。曲の中に携帯電話っていうワードが出てきてるんですけど、まだ1997年の携帯の普及率は30%前後だったということですよね。
まだiモードも出てない頃で、メインは音声とか、電話番号宛でメッセージを送るショートメッセージ的なものしかなかったので、まだまだそういった普及率としては低かったのかな。
97年はショートメッセージ系というか今で言うSMSの始まった年なんですよね。
そうなんですよね。いっぱいメールを送ってましたね。
本日のテーマ「シェアリング」
さて、この番組では最新のモバイルテクノロジーを学んでいくということで私たちが持ち寄った「今注目すべきモバイルテクノロジー」をご紹介していきます。それでは、本日のテーマですが、石川さんお願いします。
本日のテーマは「シェアリング」です。先日私は大阪関西万博に行ってきまして、その中で基本的にはパビリオンを見ることがメインだと思うんですけども、私は携帯電話の基地局が気になるなと思っていろいろ見てたところ、万博会場の中ではシェアリングという仕組みで電波を飛ばしていました。
シェアリングって何かと言いますと、携帯電話各社が同じ場所でアンテナを共有するとか、場所を共有して電波を吹きますよ、といったことをしています。
今回の大阪関西万博に関していうとシェアリングデザインという会社が請け負っていて、ドコモ・KDDI・ソフトバンク・楽天モバイルの電波を飛ばすということをしていました。
会場を歩くと黒いアンテナが結構立っていて、「4社それぞれお願いします。」っていう風にやっちゃうと4社のアンテナがいろんなところに建ってしまうので、景観上良くないしスペースも取るということで今回こういったシェアリングという形で1か所に集めて4社の設備もある程度共有をして、それで電波を飛ばすということをしてるという感じですね。
これは以前「大規模イベントの回」で話していた、人がたくさんいるところに用意される移動基地局とは違うものということですね。
今回は万博って184日間開催するので、そういった常時電波を安定させるというところでシェアリングという仕組みが導入されています。
ただ今回初日にめちゃくちゃ人が集まりすぎてゲートでチケットを見せようと思ってもなかなか繋がらないという状況もあったので、その後には東ゲートには各4社移動基地局車を出して電波を飛ばすという対応をしてたりもしたので、大阪万博に関して言うとシェアリングと移動基地局車が共存しています。
それってすごく急に呼ばれたっていう状況なんですかね。
おそらくあの状況を見る限り急に呼ばれたんだろうなと。
初日、あれが大問題になって、東ゲートで全然QRコードが出ないっていう報道があった後に行ってるので。
本当に緊急要請で移動基地局が出動っていう感じだったんでしょうね。
あの報道でWi-Fiも設置するとかって言ってましたけど、Wi-Fiであの人数は無理ですからね。これだけテクノロジーのイベントなのになんで今更Wi-Fiに頼ってるんだよっていうので。
Wi-Fiって家のようなある程度限られたスペースになればいいですけど、あんなに何千人が来るようなところにアンテナいっぱい立てても収容しきれないので、そうなってくると各携帯電話会社のアンテナの方が安定します。
普段Wi-Fiを使ってる方多いと思うので、実際に何が違うんだろうって思われる方も多いかもしれないですね。
Wi-Fiでいいじゃんと思いがちなんですけども、ただ大人数をまとめて通信するというのはちょっと不向きなんじゃないのかなと。
全然収容人数が違うので、Wi-Fiだと30人とか、多くても100人台ぐらいしか1個のアンテナで収容できないんですけど、携帯の電波の基地局だったらあわよくば一つで数千人とか。万はちょっと厳しいかもしんですけど、っていうぐらいの人数が収容できるので、全然違うかなと思います。
今回はそのシェアリングということで、この技術自体はいつ頃からあったものなんですか?
特に言われているのは5Gが始まったタイミング、あるいは5G始まりますよという時にはとにかくアンテナいっぱい作りましょうねっていう話でした。
とはいえアンテナをいっぱい作ろうと思った時に場所もないですし、あと携帯電話会社からするとそんなに自分たちでいっぱい作るお金もないですよ。
というところで、シェアリングというような仕組みがあって。いくつかそういったまとめてくれる会社があるんですけど、そういったところが対応するようになったと。
例えば昔からもシェアリングって一部ありまして、地下鉄のホームとかトンネルの中とかっていうのは地下鉄会社からすると4社まとめてこられても困ると。4社のスペースないからまとめて一つで対応してくださいねってお願いして、そういったまとめる会社・協会があったりとかしましたし、ショッピングセンターもシェアリング会社が対応してます。
結構田舎とか、島嶼部とか、人があんまりいないところとかはどこか代表1社が打って、そこにみんなが相乗りしてくるっていうのは昔からありました。
あんまり景観を崩しちゃいけないとか、あんまりたくさんアンテナが立ってても良くないね、っていうところでも使われることがあるんですか?
山の方とかっていうのは遠くに飛ばさなきゃいけないってもありますし、そこまで光ケーブルを引かなきゃいけないっていうとこもあったりもするので、結構お金がかかったりするわけですよ。
お金はかかるけど、とはいえ使う人はそんなにいないよねとかっていう状況もあったりもするので、シェアリングでなんとか対応しましょうという状況だと思います。
5Gが始まるタイミングではソフトバンクとKDDIが一緒に組んでそういったシェアリングの会社作って共用しましょうねって話もありました。
あとドコモとかはJTOWERっていう会社があって、そういったシェアリングしてるという感じになっています。
アメリカとかではシェアリングって結構当たり前で、シェアリング専門会社が強かったりもするんですけど、日本は今までは各社ネットワークの広さが競争軸になってたりもするので、なかなかシェアリングに対してあんまり受け入れられなかったんです。
とはいえ5Gになったら背に腹は変えられないというところでだいぶ導入が進んでいるという感じと思いますね。
すごく単純な質問なんですけれども、例えば家族でそれぞれ違う携帯の会社を契約していると、いるスポットでなぜこの携帯電話が繋がるのにこっちは繋がらないんだろうっていうことを結構聞かれたりするんですけど、それは例えばそのキャリア自体が飛ばしている電波の強さなんですか?それともカバーするエリアの問題なんでしょうか。
端的に言えば一つの基地局あたりのキャパシティがあるんですね。同じエリアにいっぱいユーザーがいるとキャパシティを使い切っちゃうので、同じエリアの中だったらユーザー数がより少ない方が繋がりやすい・早いっていうのはあります。
あとは先程石川さんがおっしゃった通りで、エリアの作り方みたいなのがあるんですね。そうすると、同じ場所にいるんだけど、携帯の基地局の位置とかアンテナの向きとかが違ったりするので、より良く質の良い電波をつかめる状態の人が速くて繋がりやすいってのはあるかなと思います。
今はダブルSIMを推奨みたいなことも業界では聞かれたりしますけれども、石川さん、どう思われますか?
本当にいつでもどこでも繋がりたいというのであれば、2つの携帯電話会社を契約して2つのSIMカードをスマートフォンの中に入れて使うっていうのはありっちゃありなのかなというふうには思います。
例えば一つの会社の通信障害が起きた時にも安心して使えるというところもあったりするので、そういった副回線サービス的なものを使うというのがいいんですけども、ただ2回線契約するっていうのはねお財布的にも厳しい面もあったりするので、一般の方は悩ましいかなと思いますね。
Re:Re:
さて、ここからはモバイル思い出話のコーナーです。携帯・スマホにまつわるエピソードトークをお話ししていこうと思いますが、以前の放送でこんなポストを頂きましたので、ご紹介していこうと思います。
たちこさんからのお便りです。「まだ携帯を持っていなかった中学生の頃学校の前にある電話ボックスにテレホンカードを片手に駆け込んで何かと親に電話していたなと思い出しつつ、それがちょうどYUIのアルバムを聴き込んでいた時期だったので、非常にエモさを感じる回でした。」
この回、YUIのCHE.R.RYをかけていた回でしたね。
「その後、高校生になって携帯でメールするようになり、返信への返信が来るのって嬉しいよねということでASIANKUNG-FUGENERATIONの『Re:Re:』をリクエストをしておきます。」ということなんですが、「Re:Re:」懐かしいですよね。これはもう応酬で何回もつながっていくっていうところで、相手とコミュニケーションが取れてるんだなっていうのをタイトルで感じました。
メールとしてタイトルと本文というのがあって、結構みんなタイトルを考えるの面倒くさいから、みんなRe:だけにしておくということでどんどん繋がっていくという感じですよね。
割とGmailを使ったりとか、いろんなメールを使った時にスレッド化するために使われることがありましたけれども、私がやっぱり学生の頃は例えば好きな人とのやり取りでタイトルが見えなくなっていくのが嬉しかったっていうのがありましたよね。
結構タイトル空で送ってRe:Re:ばっかりでダーッて繋がっていってっていうのもあったので、Re:Re:で何もないみたいなのが何か思い出深いなというのがあります。
当時携帯電話を使って割とコミュニケーションを友達と取ってましたか?
友達とも取ってましたけど、恋人とのやり取りはメールを電話代が高かったじゃないですか。そうするとやっぱりメール中心になってっていう感じでした。
ASIANKUNG-FUGENERATIONの「Re:Re:」がリリースされたのが2004年ということなんですよね。
メールがプッシュで飛んでくるんですけど、プッシュで飛んでこないことも多々あって結構センター問い合わせもありました。だからセンター問い合わせして、メールのセンターにメールあるかチェックするんだけど、メールが落ちてくるとワクワクするしなかったらちょっと悲しいなみたいな感じでしたよね。
今の若い世代の方にはそもそもセンター問い合わせとは?っていうところが伝わらない気がするんですけど、あれはどういう仕組みだったんですか?
今でこそプッシュ通知で全部来るんですけど、当時は定期的に取りに行ってたんです。だから1分に一回とか取りに行くのにもお金がかかるんです。
郵便箱に見に行ってくるみたいな。
だからあんまりいっぱい問い合わせが来るとシステム側も死んでしまうしパケット料金も大変なことになるので、5分に一回とか、10分に一回とか、っていう形であまり高頻度には取りに行かないように最初は作られていて。「来てるかな?来てるかな?」って自分でチェックできるセンター問い合わせっていう、自分から取りに行くっていう機能も付いていたっていう感じです。
何もしなくても数分経てば届くんですけれども、混雑してるところだったりすると届かなかったのかなと思って自分で郵便箱を覗きに行くみたいな感じでしたね。
センター問い合わせはお正月とか、もセンター問い合わせしてるけど全然メールが落ちてこないとかっていうのがあって、しばらくして空いてくると急にあけおめメールが来るみたいな。
あけおめメールの時間は大変だっていう話以前の放送でもありました。何か今となっては本当に色々手元にいろんな通知がたくさん来るのが普通になってきていてさらにスマートウォッチで通知をずっと見ているような状況ですけど、当時は一通一通に思いがあるというか貴重でしたね。
1通あたりの文字数も結構制限ありましたからね。なかな収まりきらないことも多々ありましたし、今は制限が無さすぎてちょっとつまんないというか。
まだ文通的な匂いが残っていたというか待ってる間のワビサビありましたね。
送る文書も色々考えながら文字数を考えたりもしたので。
ちょっと削ったりとかしてました。
今X投稿する時もちょっと削ったりするんですけどあの感覚で。
絵文字も結構盛り上がってたので、絵文字でいかに表現するかという感じですし、それがスマホになってLINEになってスタンプ1個で終わるっていうのが楽なんですけど、だいぶそこに甘えちゃってるなって。コミュニケーションがだいぶ希薄になっているなって感じますね。
絵文字を4つも5つも並べて意味を継承していくみたいにありましたものね。
当時もしそういうスタンプ的なというか、写真を一通送ったらそれだけでお金もかかるしめちゃめちゃ高かったじゃないですか。だから今のLINEの使い方ってすごいリッチな、スタンプだけポーンって送るとか、写真だけポーンって送るみたいなことやってもいくらでも送ってもお金が変わらない料金が変わらないっていうのは何かいい時代になったなって思いつつも、ワビサビというか、当時は制約がある中でどうやって想いを伝えようかっていう工夫ができたというのはいい時代だったのかなって思います。
エンディングトーク
Mobile Tech Lab。今日もお別れの時間となりました。北さん石川さん、今日の放送いかがでしたか?
さっきのたちこさんの投稿、特にRe:Re:が連なっていくって20年ぶりぐらいに思い出して何か心がほっこりしました。
ほっこりしたりキュンとしたりするっていう思い出をね何か思い出しましたね。石川さんいいかがでしたか?
万博に行ったっていう話をしたんですけど、万博のメインの話を一切しなかったなということに今気づいた…。
万博どうだったんですか?
本当に万博、いろいろ批判の声もありますけども、行ったら行ったで結構楽しくて。しかも期間が限られてますし、何せいろんな世界のパビリオンが観れたりするので、ぜひ時間のある方は行かれたらいいのかなというふうに思います。