Mobile Tech Lab vol.006|Starlink Directの話とiモードの話

2025年5月11日放送の「Mobile Tech Lab」第6回放送のアーカイブです。

Starlink Directの話とiモードの話、最新の話題と懐かしい時代の話題で盛り上がりました。

オープニングトーク

ゴールデンウィーク明けということですけれども、皆さん世間ではちょっと憂鬱になってくる方も多いと思うんですが、お二人は憂鬱な気分の時リフレッシュ方法どうされてますか?

この休み明けに言うことじゃないんですけど、憂鬱な時はだいたい山に行ってキャンプするっていう。またお休みモードに入っちゃう良くない例かもしれないです。

山にこもるとねリフレッシュするんですよ。森の空気をいただきながらちょっとデジタルデトックスしながら。あと焚き火ですね。焚き火を見るとすごい癒されるので、やる気が回復していくって感じです。

いいですね。石川さんは?

基本「布団の中に入る」ですね。

ちょっと意外ですね。

自分で原稿を書く前は憂鬱になるので、っていう中で何かモヤモヤしてる中で布団に入って寝るか寝ないかのタイミングぐらいってなると原稿の構成が浮かんでくるみたいな感じなるので。

それ思いついちゃったらどうするんですか?起きるんですか?

そうすると目が覚めてくるので、よし書くかってなるし、思いつかなかったらそのまま寝るっていう。

意外とお布団の中で精神統一ができるタイプなんですね。

Starlink Direct

さてこの番組では最新のモバイルテクノロジーを学んでいくということで、私たちが持ち寄った今注目すべきモバイルテクノロジーをご紹介していきます。本日のテーマは北さんお願いします。

石川さんへのリクエストなんですけど、Starlink Directです。すごいニュースになってたので、ぜひ一度Starlink Directについて語り合いたいなと思っております。

KDDIが新社長就任するというタイミングでそれを盛り上げる意味で発表されたというのがStarlink Directです。

これはスマートフォンと上空約370キロ辺りで飛んでいる衛星が直接通信をして使えるというもので、今まで圏外と呼ばれていたような電波のつながらないような場所でも衛星につながることによって現状はテキストメッセージとか、GoogleのGeminiでの問い合わせができるようになります。

今年の夏以降はデータ通信も対応するというところなので、圏外がなくなっていくというような画期的なサービスが始まりました。

KDDIでは対応機種50機種で600万台の機種がもうすぐ使えるようになるようです。

Starlinkはもともとアメリカでスタートした、テスラでも有名なイーロンマスク社長の会社がサービスとして作ったもので、それは個人でも契約ができるんですけれども、それを活用したauのサービスということですよね。

そうですね。今までStarlinkって専用のアンテナがあってそれを宇宙に向けてっていうので使ってたので、専用のアンテナなしで直接携帯電話がつながるっていうのがものすごく画期的です。

今まで専用のアンテナのStarlinkっていうのは6000基ぐらい衛星飛んでたんですけど、それとは別に携帯につながるための衛星をまた飛ばしていてそれでつながるようにしたというところです。

私発表があった翌日に圏外を探しに車を走らせて圏外を探しに入ったんですよ。最も都内から近い圏外ってどこだろうと思ったら、あきる野市にありまして。私の出身地なんですよ。

あきる野市も広くて自分の住んでるとこところはバリバリ圏内なんですけど、山の方山の方に行くとちょっとだけ県外の場所があって。そこなら車で行けるので車を飛ばしていきました。

近づいていくに従って、アンテナの本数が減ったり、「お!これ圏外いくかな?」と思ったらまた増えたりとかいうのを繰り返してたんですけども、目的地に行くと見事に圏外になり、実際外に出てあっちでもないこっちでもないとやってると衛星マークが出てなんとかつながりました。

iPhoneだとアンテナのところに衛星と出ていて、そこからメッセージを送ることができましたね。

これは料金体系はどんなふうになってるんですか?

今のところ無料ですが、KDDIの人に話を聞くとそれなりにお金がかかってるので、何とか有料化したいっていう話なんですけど、さてどうしたものかなと。例えば、じゃあ皆さん衛星使いますよと言った時に「月オプション代いくら払ってくれますか?」っていう。いくらなら払います?

あきる野まで行かないと基本は圏外はそんなにないですもんね。

980円ぐらいかな?みたいな。

たまに山に行くとかならばそれ払ってもいいけど、とはいえ山行かないタイミングだったら毎月毎月払うのはもったいないなっていう気持ちになるじゃないですか。

1日300円とか。

それやっちゃうとなかなか契約してもらえないよなっていうところもあったりするのかなと。アメリカの携帯電話会社とかだと使い放題プランにも入れちゃうみたいなことをやっていて。そうすることによって今まで使い放題じゃないプランの人がじゃあ普段使い放題使えてプラス衛星が使えるんだったら使い放題プラスするかなとか。

あと現状今auでしか提供していないので、KDDIってUQモバイルとかPovoとかやってますけど、そういった人は対象外なので。普段安いブランド使ってるけど、じゃあいざという時に衛星使えるんだったらauブランドに変えようかなというような流れになるのかなっていうのはありますね。

アメリカだと広大な土地があって例えば国立の公園があったりするとそこはカバーされていないことが多いので、衛星は有効活用されるっていうシーンが想定されるんですけれども、日本で例えば災害時だったりとか、普通の電波が拾えなくなってしまった時のためのバックアップとして使えるという認識は合っていますか?

そうですね。過去にも日本で大きなね災害がありましたけども、その時には一斉に圏外になってしまうと言う状況にもなります。アンテナである基地局が倒れるってパターンもあれば、2,3日停電が続くと電力が供給されなくなるので電波が飛ばなくなるという状況もあります。

そういう時にもau契約していれば衛星からの電波によってデータ通信できるようになったりもするので、いざっていう時には安心っていうのはあるのかなと思いますね。

北さんみたいにキャンプに行かれる方とかでも思わぬ圏外はあるかもしれないですよね。

キャンプは結構あります。神奈川県の中とかでも圏外はありますし、逆にそれがいいとかっていうのもあります。高原のキャンプ場ってのがあるんですけど、そこに行くともれなく圏外になるので、そういう時はデジタルデトックスしに行ってるので、繋がらなくてもいいっていうのはあるんですけど。

家族みんなで行ったりする時は全員に持っておいて、衛星が繋がるようになっていた方が何かあった時に安心っていうのはあるかもしれないですね。

登山とかですかね。あと海の船に乗って沖合に出るとか、そういう時に衛星が使えるってのは大分安心かなと思います。

石川さん今後こういったサービスは他のキャリアでも増えていくと思われますか?

楽天モバイルはASTという会社と組んでいて一生懸命日本でも準備を進めているという感じで、来年ぐらいにはスタートするんじゃないのかなというところです。

ソフトバンクとドコモに関してはHAPSと呼ばれる大体上空20キロぐらいのところでぐるぐる回る飛行機を開発していて、それによってエリア化したいなというので準備を進めてるという感じなので、各社いろんな技術を使っていざという時でも圏外をなくしつながるようにするといった取り組みをしてますね。

今から少し待てば自分の使っているプランに来るかもしれないけど、早く使いたい人はauに乗り換えるっていうところもまずありということですかね。

そうですね。まさか衛星と直接つながるとは誰も思っていなかったっていうところが数年前の常識なので、技術の進歩はすごいなって感じがします。

当然法律も決めなきゃいけなかったりもするので、その辺で比較的日本の方が早かったなというところなので、衛星と繋がるっていうのはちょっとロマンを感じるというか、非常に特別な体験だったりもするので、是非皆さんやっていただけたらなと思いますね。

懐かしのキーワード「パケ死」

さてここからはモバイル思い出話のコーナーです。携帯スマホにまつわるエピソードトークをお話していこうと思いますが、今日は懐かしのキーワード「パケ死」についてです。

若い世代の方は何のことやらお分かりにならないかもしれませんが、携帯電話でデータ通信をする時にパケット通信料というのがかかっていた時代のお話ですね。

昔はメールを受けるのも送るのもデータが発生して、それに対して課金お金が発生してました。それによって色々やりすぎてパケ死状態になるというのが結構問題になったかなと。

その後2003年とか、2004年ぐらいに各社データ定額プランを出してきたので、その頃まではそういったパケ死が問題だったというのもありますね。

2003年頃のパケットの料金を調べたんですが、100文字を送受信するのにお金がかかっていて、送信の場合は100文字2円、受信の場合は1.2円ということで、Xでポストとかしている場合じゃないなっていうぐらい、140文字までいかないぐらいだったんですね。

当時iモードというサイトもどんどんリッチになってきていたので、それを読み込んだりとか。あとはパソコン専用のサイトを携帯で読み込んでしまったことによりパケットの料金がかさんでいって、通知が来てからわーってなるっていうのがパケ死でしたね。

一番最初のiモードっていうのは画面も小さくて、白黒の画面で文字がメインだったのが、携帯が進化することによって液晶がカラーになり大画面化しさらにカメラが乗ってカメラの画素数も上がっていくと。

しかもドコモで言えば、iアプリと呼ばれるゲームができるようになるアプリケーションが走るようになると、どんどんコンテンツがリッチ化していったというところがあります。

一方でドコモだとFOMAっていう第3世代携帯電話を出してたんですけども、当時のFOMAってまだエリアも狭くて。データ通信に強いFOMAなんですけどもなかなか使う人がいなかったというところで、MOVAと呼ばれる第2世代のパケット通信をしている携帯電話でみんなどんどんどんどんパケ死していくという、社会問題化してきたというところがありますね。

MOVAとFOMAはどう違ったんですか?

2Gと3Gみたいなところなんですけど、2Gの時っていうのは一応デジタル化はされていました。まだIPと呼ばれる一般的なインターネットで使われてるような通信ではない方法でデータをやり取りしていて。

3Gの頃から段々とインターネットと同じ技術を使い始めていって、それによってより速くより安くできるようになっていったっていうのが一番大きな違いかなと思います。

携帯の会社としては新しい世代の方にちょうど移行するくらいの時期っていうことですよね。

ただ回線の速度が速くなったので、2Gでiモードを使うっていうのはちょっときつかったんですけど、3Gになると快適に画像もダウンロードできるし、曲とかをダウンロードしようとすると1MB,2MBとかってデータ量だったので、3Gじゃないとなかなかそういうものをダウンロードして楽しむってのは厳しかったのかなと思います。

その頃パケ死したことありますか?

あります。大学1年生ぐらいの時だったんですけど、28,000円ぐらいとかいって、バイト代消えたってなったことがあります。

学生にとっては30,000円近い金額は出費ですね。でもこの頃2003年の11月にEZフラットっていう定額のプランが出ている。そして2004年の6月にドコモのパケホーダイが始まってるんですね。

当時取材もしてましたけど、音楽の配信サービスとかも始まりつつあったりとか、しててどんどんどんどんデータを流していきましょうという感じになってたので、そういった定額制が出始めてきたと。

ただやっぱり定額制でそれ以上使わないって言っててもみんな高いってイメージがあったので、その後に2段階制みたいな感じで、最初は安いんだけど使い続けると階段上がってって上限に張り付くみたいな料金プランになっていったりもしたので、その辺が非常に大分多様化し始めてきたかなっていう感じです。

今は楽天モバイルも似たようなプランだったりもしますけども、まさにそういったプランの考え方っていうのは実はあんまり昔と今も変わってないかなというのがありますね。

ただ2004年のiモードは日本だけのサービスだったと思うんですけども、この頃海外っていうのはどんな動きだったんですか?

海外はまだ電話とSMSぐらいしかなくて、日本のiモードっていうのは画期的だという風に言われていました。そういった携帯電話にインターネットの技術がのるインターネットのコンテンツ配信がのる。

さらに画期的なのは、そのコンテンツの料金を携帯電話会社が回収する。月300円の代金をクレジットカードではなく携帯電話会社が電話料金と一緒に回収するってのは画期的で、それを払わないと電話取られますよって状況になるので、みんな困っちゃうわけですよ。

なので、コンテンツ代金もちゃんと払ってくれるというところがすごかったという風に言われています。

ただそのiモードしかり、当時の赤外線通信とか、あとその後もワンセグがのってきますけど、日本の携帯電話って進化をし過ぎたので、ガラケーと呼ばれたのはまさにこのタイミングの後くらいですね。

でも本当にこの頃スマホという概念がなかったのに、ほぼスマホに近いようなことができていたんですよね。

その後2007-2008年くらいにiPhoneが出てきますけど、結構iPhoneってiモードにだいぶ影響を受けてんじゃないのかなっていう感じは非常にするというか。

ビジネスモデルが全く一緒なんですよね。iPhoneとかGoogleのアンドロイドが出てきた時にプラットフォームビジネスっていうのがめちゃくちゃキーワードとして流行って。

みんなが次のAppStoreとか、GooglePlayストアになりたいみたいな感じでいったんですけど、結局成功してるのはやっぱりGoogleとAppleだけなのかなぁという。

例えばSalesforceみたいなSaaSモデルだったらあったりするんですけど、このモバイルの業界で一番最終的に成功したのはこの2社かなっていう気がします。

でも最初スマートフォンのアプリは買い切りのものが多かったですけど、今となってはサブスクが主流になりつつあるので、本当に月額390円のあの頃のモデルに戻ってきてる気がしますよね。

当時iモードやってた夏野さんに話を聞いた時があって、やはり買い切りになるとコンテンツ提供する会社が怠けると、要は一度買ってくれたらもうそれでいいじゃんって状況になるので、その後手を入れない(ブラッシュアップしない)と。

けど、毎月チャリンチャリンと300円とか払っていくモデルになると、ちゃんとコンテンツの質を上げていくということをするので、結果としてハッピーだよねと。

なので、iモードとしては買い切りはほとんどやらなくて、そういったチャリンチャリンと毎月のサブスクリプションモデルを提供したっていう風に言ってましたね。

今iPhoneのアプリの開発者の方にお話を聞くと買い切りの審査はすぐ通るんだけれどもサブスクの審査がなかなか通りにくいということで、なかなか審査が通らない理由っていうのが常に更新され続けるコンテンツの提供されることというのがやっぱりルールにあるらしいんですよね。それはまさにその夏野さんが過去におっしゃってたことですね。

そう、だから本当はiモードって本当に素晴らしい仕組みで、当時も海外の携帯電話会社がiモードを採用したりもしたんですけども、なかなか世界には普及せずに、その後にAppleとGoogleに美味しいとこ持ってかれてるっていうのがありますね。

エンディングトーク

Mobile Tech Lab。今日もお別れの時間となりました。北さん石川さん、今日の放送いかがでしたか?

今日StarlinkDirectの話を石川さんに聞けたのが嬉しかったですね。やっぱり未来が来たなっていうのを感じました。

ワクワク感がありましたよね。石川さんいかがでしたか?

未来の話をしつつもiモードの初期の話をするっていう、振れ幅の大きい番組だなと。

皆さん是非この振れ幅も面白がっていただきながら、#モバテクで思った感想と色々ツッコミもあると思いますので、投稿していただきたいと思います。

ラジオで放送した楽曲

恋のマイアヒ / O-Zone

海の声 / 浦島太郎 (桐谷健太)