2025年9月21日にBAYFM78で放送された「Mobile Tech Lab」第25回のアーカイブです。
iPhone 17が発表されたAppleの発表会に石川温さんが行ってましたので、現地の様子を伺いました。
目次
オープニングトーク
さあ、いよいよiPhoneも発表になりましたね。やっぱりiPhoneの発表は盛り上がるなっていう風に感じました。
今年はね何か非常に盛り上がった感じがしますね。
やっぱり北さんも注目ですよね。
今年ライブ見損ねてしまって、寝落ちして。朝に「やばい!」って思ってチェックしました。
発表会に石川さん実際にいらしたのでそのお話もじっくり聞いていこうと思います。
Apple発表会の話
さて、この番組では最新のモバイルテクノロジーを学んでいくということで、みなさん持ち寄った今注目すべきモバイルテクノロジーをご紹介していきますが、本日のテーマは何といってもApple発表会の話です。
さて石川さん、現地にいらしたということですけれどもいかがでしたか?
そうですね。非常に毎年盛り上がってるという感じだと思います。昔はメディアだけというようなイベントでしたけども、最近はインフルエンサーがガンガン入ってきているので、オールドメディアの肩身狭いなって感じなんです。
とはいえね。Steve Jobs Theaterっていう本社内にあるシアターでみんなで動画を見るっていうね。
なので、基本的には現地で動画を見てる内容と配信されてる動画は基本的には一緒なんですが、動画始まる1分ぐらい前にティムクックCEOが出てきてちょいと挨拶をすると。
前説的な。
ちょっと前説的に盛り上げるっていう感じなんですけど、メディアとしてはそのタイミングでいかにちゃんと写真を撮るか というところが重要だったりもするんですが、なんせ暗いところからいきなり出てきて明るい照明になりちょこちょこ動くっていう状況なので、写真がめっちゃ撮りにくいと。
なので、成功する年もあれば失敗する年もあるし、今年初めて参加した人からすると「失敗したなー」みたいなこと言ってたりもするので、結構大変なイベントだったりしますね。
取材するという意味ではもちろん時差もありますし、あと結構過酷なスケジュールだってことですよね。
今年は現地2泊といった形なので。
2泊はなかなか…
月曜の夕方に羽田を発ち、前泊し、発表会取材し、午後はブリーフィングがあり。その翌日はブリーフィング4つ・5つやり、その夜の深夜の1時半発の飛行機で帰ると。日本の金曜日の早朝4時に着くっていうスケジュールになっていると。
ものすごい弾丸で。まさかアメリカでそのスケジュールで行くとはあんまり思いませんね。
しかも、取材もし、原稿速報記事も書き。場合によっては、やれ何かテレビの収録だインターネット配信番組だとかもこなし。
で、もう帰ってくるのでボロボロになってるみたいな。ボロ雑巾状態で1週間過ごすみたいな感じですよ。
アイドルのような過密スケジュールですよね。でも、現地にはいろんな国からの取材陣が来てるんですよね。
中心は現地のアメリカですけども、やっぱり多いのが中国。あと日本とか韓国もいますけども、あとはヨーロッパといった感じで。
本当にバラエティに富んでいるという中で、Appleとしては中国でいっぱい売りたいというのもあるので、中国のインフルエンサーいっぱい呼んでる感じですね。
各国のメディアが会話をするタイミングっていうのはあるんですか?
Steve Jobs Theater入る前は結構待たされるんですよ、1時間ぐらい。そこでいろいろと交流している人もいれば、自分の場合は日本の携帯電話会社の偉い人が来ることがあるので、常にちょっとああいう場でも背広を着てる人を探し、「いないかな、いないかな」ってやってたりします。
背広を着ている人がいたらキャリアの方の可能性が高い?
大体日本人でキャリア関係者だなみたいな。
そういう見分け方があるんですね。確かにカリフォルニアという空気もあるでしょうけど、背広着てる人ってあまりいないですね。
インフルエンサーもメディアもラフな格好ですし、Appleの人もTシャツとかジャージだったりもするので、ちょっと堅苦しい感じの人は日本人で、しかもそういった携帯電話会社の人が多いかなという感じですね。
北さん、今年は配信は寝落ちしちゃったって言ってましたけど、翌朝に発表会の様子とかチェックされました?
チェックして、もう真っ先に。石川さんの発信されてる情報を見たりとか、いろんなインフルエンサーの情報を見て「今年はこの人が行っとんたんか」みたいな。だんだん製品そのものよりも発信している人にフォーカスして。
誰が言ってたのかっていうのをね。
あ!ゴリさん(ゴリミー運営者。北と交友がある。)がいた!みたいな。
結構インフルエンサーの方でもテック系じゃない方がいらしてたりすることも。
ミスタービーストがゴリさんと写真撮ってるの見てすごいなと思って。
やはりテック系だけではね。Appleとしてももっとそれ以外の人に伝えたいっていうのもあるので、ライフスタイル系の人とかも呼ばれてて、色々と情報発信するっていう感じだと思いますね。
アメリカの料理研究家みたいなYouTuberさんとかもいらしてて、ホントにいろんな方がiPhoneの発表会だと来るんだなっていう。開発者会議とはちょっと雰囲気が違うなと思いました。
いかにiPhoneで楽しい生活を送ってもらうかっていうところがコンセプトだったりもするというところでの人選だと思います。
Apple発表会が一番盛り上がったのは?
私たちも発表会の様子はもちろんライブ配信で見られるんですけど、一番見られないのが現地でどう盛り上がったかというところで。今回どのポイントが一番皆さん盛り上がってましたか?
やっぱり一つにはiPhone Air。ネットで散々もう噂が出まくっていて、やれこんなケースが出るだっていう風に言われてるんだけども、なんだかんだ発表されたらワーッと盛り上がるというのもあったりしました。
あと、機能的に言うと、フロントカメラでの撮影で人が中央に寄ったりすると、一人で撮った時には大きく一人に映るし、グループになると横長の写真が撮れるというような機能に関してはみんな「お〜」「すげ〜」みたいなことは言ってましたね。
正方形のセンサーになったというお話がありましたけど、やっぱりそういう技術の話とかになると皆さん「お〜」と。
そうですね。そこを理解した上で「お〜」っていう感じですね。
私もWWDCに行った時に思ったんですけど、記者の方が結構「お〜」みたいな拍手とかを起こしているイメージがあります。
あれが記者なのかApple関係者なのかっていうところはあるんじゃないかな。
記者さんは忙しいでしょうからね。
みんなPC持ってバチバチツイートしたりする人もいるので、そういった空気を作るのは誰なんだみたいな。
Apple発表会のご飯と環境
メディアの皆さんに事前に配られるものとかそういったものはあるんですか?
配られるものは一切ないですね。
iPhoneの発表会は何もないんですね。でも朝食とかは?
もちろんもちろん。朝食はあるんですよ。発表が終わった後にもマックのカフェがあって、そこでいろんなちょっとしたご飯を食べれるんですけど、まあカルフォルニアの意識高い系ご飯みたいな。
すごいんですよ。自分は食べなかったんですけど、何か赤い四角いものが入っていてその上にスパイスがかかってると。それ食べた人が言うにはスイカだったみたいな。スイカにスパイスが入ってて、しかもなんかそこの下に海藻が入っているみたいなものを食べて。みんな「うん?」と思っているみたいな感じだったりとか。
あと何かの記念かなんかでスムージーが配られてたんですけど。
あれですよね。Apple TVとのコラボ。
それも何かすごい青の。
コールドプレスジュースですよね。
というやつをみんな飲んでて微妙な顔をしてるっていう。みんな3分の1ぐらいしか飲んでないみたいな感じだったりとか。すごいなんかね、意識高いなみたいな。
今年もやっぱりHIROSHIMAの椅子でしたか?
みんなHIROSHIMAの椅子。カフェはね、そんな感じですよ。
Apple Parkの中ってすごく雰囲気が神聖な感じというか。普通の場所とは違うような雰囲気感じますよね。
近代的な丸いオフィスがあって、その周りが道路になっていて。で、やっぱりみんな走ったりするんですよね。だから5時過ぎとかにいると走ってる人がいるし、フィットネスセンターっていうのがあるんですけど、そこはもうみんな一生懸命チャリンコこいでたりとかするので。
パークの中にあるんですよね。
のびのびと働いてるなって、羨ましいなって感じですよね。
外側にビジターセンターという誰でも入れるApple Storeがありますけど、年々見るごとにApple Park全体が山に覆われて本体が見えなくなってきてるような感じがあるんですけど、植物が成長してますね。
一番最初、7年ぐらい前にオープンした時は全然そういった芝生とかも生えてないし木々も生えてなくて、農薬とかいっぱい撒いていてめっちゃ臭かったんですけど。これがもう7年経ってからというものはもうぼうぼうに生えていて。とはいえちゃんと手入れもされてるので、自然と共有ができている感じでしたね。
中に池みたいなのもあったりとかするんですよね。あとリンゴの木も植ってるみたいな話を聞いていて。なんかすごく中だけが異空間というか、他のアメリカとはちょっと違う雰囲気ですよね。
だから昔のInfinite Loopっていうのもまだ残ってるし、さらに新しいところとしてApple Parkもあるという感じなので、あの辺ね、Apple村になってる感じがしますね。
iPhone Airについて
今年の注目はやっぱりiPhone Airという機種が出たということで、iPhone Airになぜ17の数字が入ってないのかっていうところがSNSでも話題になったりしてますけれども、石川さんはどのように思われてますか?
あれひどくて。発表会を見ているじゃないですか。で、iPhoneパートとなりましたっていう時に最初はiPhone 17をやるじゃないですか。その後にiPhone Airを発表して、その後にiPhone 17 ProとPro Max 発表したじゃないですか。
ずーっと終わった後は、iPhone 17 Airだと思ってたんですよ。
その後テレビ局からのインタビューを答えてて、向こうが「これって型番違くないですか?」って言ったら「いやいや、それってiPhone 17 Air」ってずっと言い返したんですけど、後々になって調べてみたら「何だ、iPhone Airなんだ」ってことに気づき、なんか申し訳ないことをしたなと思ったんですけど。
どうやら、やっぱり別物にしたいっていうのがあるらしいと。16、17ってきたのとは別のラインナップとして位置付けたいっていうのはあると思います。
15とか16の頃って、3モデルはなんか個性があるじゃないですか。ノーマル16と16 Proと16 Pro Max。
で、Plusってあったじゃないですか。Plusってスペックは低めなんだけど、画面が大きいっていうものがどうも何かフラフラしてるというか、若干中途半端な存在だったので、そこをなくしてAirという形で切り出して個性出したっていうのがあるのかなという気がします。
Plusはいい機種だったんですけど、目立たなかったというところがありましたね。
残念な子だったので、そこは直してっていうところだと思いますね。
ハンズオンはあったんですか?
そうですね、ハンズオンがありまして、実際のものを触ったりもしました。
今回面白かったのが、みんなAirって「大丈夫なの?折りまがっちゃうんじゃないのかな?」みたいな思いがあるじゃないですか。実際持ってみると確かにこれってやわなんじゃないのかなって。昔ね、iPhone折れ曲がった問題ありましたけど、それの再来なんじゃないかなという風にみんな思っていた中。
そのハンズオン終わった翌日、iPhoneの機能を紹介してくれる時間なんですけど、その時にiPhoneを折り曲げる機械が置かれた部屋をがあって。
「ほこたて」みたいな感じですね。
で、実際にやってみるわって言ってiPhoneがギュギュギュギュって曲がっていくんですよ。それで、ビヨーンて戻るみたいな。ビヨーンとはいかないけどゆっくり戻ってくるみたいな曲がるんですけど、元に戻って跡が何も残らないみたいな感じになってると。曲がること・余裕を残すことによって折れないような作りになっているんです。
それを目の前で見せてくれるっていうのもすごいですね。
予想してたんでしょうね。Airは折れやすいと思われるからそういうんじゃないよっていうのをプレゼンしたかったっていう。
会場の様子
あとは今年Steve Jobs Theaterの展示の仕方というか、上から吊り下げられてましたね。
あそこっていろんな見せ方をしていて、毎年いろいろ工夫してるんですけど、今年は天井から吊り下げるという形で薄さを見せるっていうところだったと思いますね。
遠くから見てるとパン食い競争的なくらいに上から吊り下がっていて。メディアの皆さんが上に向かって撮影しているっていう。
天井も綺麗だったりもするので、それと絡めて撮るとかね。あと遠くに大きなAppleのマークがあるので、そこをいかに絡めて撮るかとか。みんな考えながら写真を撮ってる感じですね。
本当に撮影シャッターチャンスの争奪戦ですよね。
とにかく人が多くてなかなかみんな引かないので、時間をかけながら撮りたいものを撮ってましたね。
ティムクックCEOも現地にはいらしたんですか?
タッチ&トライの時間にちょこっと来てたりとかするので、そこで写真撮ったりとか話しかけたりとかするっていう感じですね。
結構皆さんツーショット撮られてるメディアの方とかもいるのを見ると、純粋にやっぱり好きなんだなって思ってたりしますよね。
そりゃね、ティムクックさんが出てきてツーショットも撮ってくれるとなったらね、それは撮りたいですよね。
結構ファンサをしてくれるんですよね。.
自分も5年ぐらい前にツーショット撮ってもらったんですけど、その時はコロナのタイミングだったので、マスクしてるっていう。
私もマスク付きだったらあるんですけど、マスクのないのを撮りたかったなと思いますよね。でも石川さん、別に今でも撮りに行けるんじゃないですか?
行けなくはないけど、なかなかね。取材や撮影しなきゃいけないし、そこに集中してるといつの間にかティムクックさんがいて、いつの間にかいなくなってるパターンが多いですね。
結構インフルエンサーの方とか、ティムクックさんとのツーショット写真を撮るために行かれる方もいるのかもしれませんが。
あと、メディアの人間として、積極的にティムクックさんと写真を撮りに行くのもどうなんだろうって葛藤もあったりするので。
ミーハーな気持ちを抑えるかどうか問題ですね。
数年前はその場にこの番組にゲストで来た矢崎飛鳥さんがいたので、矢崎さんがいるからじゃあ自分も行こうかなと思って行きやすかったんですけど。
誰か行こう行こうっていう人がいると行ける。
取材に行ってる中でも最年長に近い方だったりもするので難しいなと。
iPhone以外の製品について
ちなみに今回の発表会ではiPhone以外にもAirPods Proとかもすごい注目されてたじゃないですか。どの製品の時にどれぐらい盛り上がったか、ビデオじゃ分からなくて。現場ではどうでした?
段々と盛り上がっていくっていう感じなので、やっぱりiPhoneが一番だったんじゃないのかなと思いますが、ただ一番個人的に盛り上がったのはApple Watchの5G対応ですね。
たしかに。
Watchで5Gって意味あんの?っていうところに疑問みたいな。あとWatchの5G対応のキャリアはこれですって時に、パッて27社出るわけですよ。日本のキャリアいるかなと思って見るとドコモ・au・ソフトバンク3社ボーンとあって「あれ?」みたいな。「1社いねーぞ」っていうところが自分の中の一番の盛り上がりでした。
モバテク的にもそこはやっぱり気になりましたよね。
そうですね。
結構あれはいろんな裏で色々あるってことなんですかね?
取材したところによると、5G SAに対応してないとできないんですって。今の楽天モバイルって5G SAほぼやってないので対応がうたえないっていう。
一応やっているという体ではあるんですよ。プレスリリース的には。
じゃあそこも今度またゆっくり紐解いていきましょう。
これだけで多分1話行けちゃいますからね。
エンディングトーク
Mobile Tech Lab。そろそろお別れの時間となりました。ここでちょっとお聞きしたいんですけれども、皆さんiPhoneは何を買われる予定ですか?
私は常に最強で行くって決めているので、iPhone 17 Pro Maxの2TBで、せっかくなんでオレンジ。
フルフルのヒーローカラーのものにいく。
2TB必要ですか?
ProResで動画を撮ると行っちゃうので。撮ってどうするかっていうと別に何もいいことはないんですが、綺麗に撮れたという自己満足のために。一応YouTuberなんで。
石川さんは?
自分は現地でAppleの偉い人にも聞かれたんですよ。
「何買う?」って。
「Pro MaxとAir、どっち買うんだ?」って聞かれたので「Both」って言ったんですよ。両方買うって。
Both!カッコいい。
普段の生活ではAirかなっていうとこですし、取材で使うとなるとAirのカメラじゃ物足りないのでPro Maxかなっていう感じはするので、Bothです。
今年無印がすごい評判がいいって聞いたんですけど。
無印は値段的にもちょうどいい感じですし、一般の人・普通の人って言い方変ですけど、幅広い人にはおすすめだと思います。
コンテンツクリエーターの方や写真やられる方だったらProとかPro Maxがいいかなと思いますけど、無印もすごくいい機種だなと私も思います。ちなみに私はPro Maxを買います。512GBです、しかも。
色は?
色はシルバーかなと思ってます。
で、僕もう1個。AirPods Pro 3を買いました。言葉がほんやくコンニャクじゃないですけど、相手が喋ってる言葉を同時通訳してくれるって聞いて。
あれすごいっすよ。
一回試したいと思ったんですけど、やっぱりすごかったんですね。めっちゃ楽しみです。
さてまだまだいろいろお話したいことありますが、来週も引き続きiPhoneの話などしていこうと思います。
