モバイルバッテリーやスマホの処分、どうすればいい?|モバテク vol.036

モバイルバッテリーやスマホの処分、どうすればいい?|モバテク vol.036

石川温・弓月ひろみ・北真也がお届けする「モバテク」、2025年12月7日にBAYFM78で放送された第36回のアーカイブです。

今回はモバイルバッテリーの処分方法や、スマホのリセールについて語りました。

オープニング

寒くなってきましたが、みなさんはおでんの具は何が好きですか?

玉子とちくわが死ぬほど好きです。

いいですね。石川さんは?

北さんとほぼ同じですが、やはり大根は外せないなっていう。

大根が一番好き。私は玉子と大根かな。次ちくわぶかなと思いましたけど、関東の人だけが食べるといわれてますね。

関西はなじみがないです、ちくわぶ。

すごいちくわぶ好きっていうと、関西の人に何かすごい怒られることありますね。

ちくわやろ!って。

モバイルバッテリー回収について

今日のテーマですけれども、「モバイルバッテリー」でございます。

最近何かとモバイルバッテリーがニュースに出てきがちですけれども、今日お話ししたいのは、そのモバイルバッテリーの回収のあれこれ、今どうなってるの?というお話です。

石川さん、モバイルバッテリーが燃えてしまったとかっていうニュース、最近よく聞くようになりましたね。

そうですね。なぜかもうここ最近ね、クマと同じくいろいろとニュースが出ているという感じなんですけど。

やはり非常に燃えやすくなってるといいますか。特に飛行機の中ですとか電車の中で燃えて大変だというところで、じゃあどうやって保管したらいいんだというところもありますし、あまりに古くなったものとか、使わなくなったものが家にあると、ちょっと不安だから捨てたいなというときに「はて、どうしたらいいんだろうか?」というところでみんな迷ってる、というのもあるかと思いますね。

機内の持ち込みのルールも結構変わりましたよね。上の棚の中には入れずに手元にバッテリーを置けるようにしてくださいっていうところで。結構取材に行く時にたくさんバッテリーとか持ってると重くなっちゃったりしますけどね。ルールも変わりました。

中国だと3Cっていう認証を取ってるものじゃないと国内線に乗れないとかっていうのがあったりもしますし、あと先日深センから帰ってきた時には、手荷物検査のところで「バッテリー持ってるか?」って散々聞かれまして。

「中国来るからちゃんと持ってきてないよ」って言って。実際X線通したら中にでっかいやつがあって「すみません」って謝ったって感じですけども。

忘れてたりするんですよね。

本当に今だから目が厳しくなってるというか。できれば飛行機に乗る時は持ち歩かない方がいいのかなともちょっと思ってますね。

私も今年リフォームをしたので、要らないバッテリー、モバイルバッテリーたくさん出てきたんですよね。モバイルバッテリーを持ち運ぶようになってから結構10年ぐらい経っているので、古いバッテリーが危ないのは分かる。で、新しくしようとする。じゃあこれをどうしたらいいの?ってなると、リフォームの業者さんも全部のゴミ回収できますけど、バッテリーはダメですって言われてしまって、どうしようっていうようになっています。

昔は本当にちっちゃいモバイルバッテリーだったのが、だんだんだんだんスマホが大きくなることによって、今ね10,000mAhとか20,000mAhとかって当たり前になってきたので。そうなった時にね、じゃあ本当に大丈夫なのかというところが心配になりますよね。

でも最近はいろんなところでの回収が今始まっていて、ビックカメラ・ヤマダ電機・ケーズデンキ・ヨドバシなどにあるリサイクルボックスに入れられればそれで回収もしてくれますし。最近は都内でもいろんな市区町村、神奈川でもですけど、いろんなところで回収してくれる場所も増えてはいるようです。

あと、コンビニのローソンも実験的には回収するようになってたり。まだ数店舗なんですけど。やはり社会問題化してる中で徐々に回収してくれるところが増えてきたのかなって感じですね。

モバイルバッテリーどのくらい使ってる?

どうしても今持たずにはいられないというか、スマートフォンがライフラインなので、バッテリー持ち運びますよね。

そうですね。持ち運ぶのと、あと借りることもあります。コンビニとかの。

レンタルサービスを使う。

あれがないと何か不安になるというか、そろそろ切れそうってなったらコンビニ探すみたいな。

そうですよね。最近結構バッテリーはケーブルの付いたものとか、巻取り式コードの付いてるものもあったりするので、わりと友達に貸してみんなで充電したりとか。私は20,000mAhぐらい持ってたりするので、みんなにどうぞって分けたりとか。

AppleがLightningからUSBに切り替えたことによってAndroidとも共有できるようになったので、それは大きいかなというところだと思います。

あと、日本人ってバッテリーが満タンからどんどん減っていくことに対してものすごい不安があって、だからこそモバイルバッテリーを持ちたがる人種なんですって。

一方で、中国人はバッテリーが減ってもいいけど、とにかくすぐ充電したいっていうのがあるらしくて、中国メーカーはめっちゃ急速に充電するような急速の仕組みを入れてるんですよ。だから中国メーカーってすぐ充電できるっていう方を推していて、実際に日本でもそういう売り方をしたりもするので、だからそういった何か人種の考え方の違いっていうのもここにあるらしいですね。

ちなみに何パーセントぐらいまで我慢できますか?

自分は最近iPhone Airになって、20%とかそれ切って赤くなってもまだなんとかなるかなと思うようになりました。昔はもっと30%〜40%ぐらいまででちょっとイライラしてきたなって感じですね。

北さんは?

一度劣化したバッテリーのスマホを使ってると、14%とかで落ちたりするじゃないですか。それを一回体験すると、20%切るとドキドキしちゃって。やっぱり20%を切らせないっていうのが大事かなと思ってます。

私は9%ぐらいまで我慢しちゃうので、スクショ撮って送ったりとかすると、みんなに「それより充電して」「残り何パーセントしかないじゃん」って言われたりするんですけど。

スマホの回収

ちょっとバッテリーがヘタってしまったスマートフォンとか、そういったものはじゃあどうやって回収したらいいのかっていうことなんですけど、石川さんは普段どうされてますか?

スマホの処分はやっぱり売るに尽きますよ。iPhoneは高く買い取ってくれるし、Androidも最近そこそこ買い取ってくれるし。あともう全然使えなくなった古いスマートフォンでも買い取ってくれる業者はあるので、そういったところに渡して幾ばくかのお金をもらうっていうのが、スマートフォンの処分の仕方では一番良いと思いますね。

でも意外と部屋に眠っているスマホって多いようで。多分この番組をお聞きの方とか、ここにいる皆さんはリセールした方がいいなって思うんですけど、皆さんその、使った後のスマホはタンスの中に入れっぱなしみたいなことも多いらしく。

iPhoneを分解するロボット

私、先日Apple銀座で、Appleが実は色々なリサイクルと下取りだけではない色々な取り組みをしてるんだよっていうのを見てきたんですけど、iPhoneを買取ってことじゃなくて、使えなくなったiPhoneも引き取ってくれる。で、実はiPhoneだけじゃなくて他社製品も引き取ってくれる。あとはなんと相談次第ではカメラとかテレビとか、そういった自社製品じゃないものもリサイクルで引き取ってくれるそうです。

Appleも丸の内店とかはすごい需要があって、周りのオフィスからそう言った使わなくなったものを引き取ってもらってるっていう話を何か聞いたことありますね。

カーボンニュートラルの時代に向けてっていうところをAppleは掲げているので、なるべくもう二度と採掘しないという、新しい鉱物とかを採掘しないっていうところで。

石川さんもよくご存知だと思いますが、iPhoneを分解するためのロボットがいるんですよね。それがDaisyというものなんですけど、そのDaisyが1時間に最大何台のiPhoneを分解できるかというクイズを今出したいと思います。

分解ってどれぐらい分解するんですか。

レアメタルじゃないですけど、バラバラな状態まで持っていくのにどのくらいかかるのか。

綺麗に分解するんですか?

綺麗に分解してました。今日動画を見た時は、最初にビリビリってガラスの液晶を取って、その後ネジとか外して、一番最後に出てきた金属の欠片を人がちょっと手でより分けたりとかして、これいるいらないっていう仕分けをしてる動画を見たんですけども、1時間何台ぐらい分解できるでしょうか?

6台?10分に1台。

10…20台ぐらい。

私も20台くらいかなと思ったんですけど、200台いけるそうです。で、200台分解をして、その後にDaveっていう、今度は仕分けをするためのロボットもいるそうで。その子たちがせっせと引き取ってきたものを分解して、パーツに戻して、再利用できるものはもう一回再利用するらしいんですけど。でもやっぱり専門の業者がいないと、いろんな鉱物混じってると何にも使えなくなるので、何度も消毒したり仕分けたりするっていうところで、すごくお金はかかってるみたいです。

iPhoneは非常にもう世界的な経済というか、エコシステムが回ってるというか。iPhoneの中古のものは、日本で買い取られたものはどんどん香港経由で世界中で売り飛ばされたりもするし、そこまで新品に近いものではないものに関しては、先ほどおっしゃったように分解して、どんどん金属が再利用されたりもするので。iPhoneに関してはもう世界でこう回ってるって感じはしますよね。

Appleの下取り

持ち込んだものを下取り・買取してくれるっていうところも、Appleストア直営店では本当に簡単で。その場で下取りの価格を出してくれるんですけど、カメラがそれを査定するんですよ。アプリで査定するので、人によってちょっと傷に厳しい店員さんとか、中古買取だとあるじゃないですか。ああいうのがないので、結構フェアだなって思いました。

店頭で買い取ってくれるとか?

Appleストアに持っていって新しいiPhoneに買い替えます。で、「じゃ、これの下取りチェックしましょうか。」って言ってチェックしてくれて。一度下取り価格が付くと、それはもう下取り価格を付けたiPhoneということで、次の別の店舗に持っていっても同じ価格で買い取ってくれるらしいです。

Appleストアで買いました、古い機種になりましたと言っても、その場ですぐやっぱり渡せないじゃないですか。データの移行も時間がかかったりもするし。

であれば一回家持ち帰って、それで完全にデータ転送し終わった後で、買ったのは渋谷店だけど売り渡すのは新宿店で、みたいなことができるってことですね。

あとは例えばMacBookとかiPadとかを買いましたと。15万ぐらいでカードで一括した後に、次の2週間以内であれば返品対象の時間がAppleって2週間あるので、iPhoneを下取りに持っていって8万円で買ってくれるってなると、その前に直前に買った買い物にそれの返金が紐付けられるらしいんですよ。

だから「ちょっと大きい買い物しちゃったな」って時に、家にあるiPhoneを持っていって前回の買い物に紐づけるってなると、差し引いた金額しかかからないっていうような仕組みにもなってるらしくて、よくできてるなと思いました。

Appleはその辺の買い物の仕組みってすごいですよね。

しかも箱とかに入れないで持っていってもいいっていうところがすごく便利だなと思いましたね。どうしてもケーブルそろえたり箱を揃えたり、メルカリとか他の買取だとそれでちょっと査定額が変わるっていうところがあるんですけど、もっと裸のままでいいっていうところはすごくメリットだなと思いました。

いやほんと、Appleはね。オンラインで買うときも下取り前提で買えたりもするので、あれがね、やっぱり心理的なハードルを下げるというか、「下取りに出せばこれだけ安くなるからまあいっか」って言って、どかんとMacBook Proとかスペックもりもりで買っちゃうっていうね。

なんか実質0円みたいな気持ちにさせてくれますよね。これがあればみたいな。

うまくできてるんですよね。

買い方もいろいろありますし、使った後にどうするかっていうところも、しっかり考えられてるなと思いますね。

ああいった売り方できるメーカーって他にはないので、やっぱりそこは強いですよね。

Appleの下取り以外の選択肢

北さんは古いiPhone・スマホどうされてますか?

僕はキャリアが半額で買い取ってくれるみたいな感じのやつを使ってます。買い替えプログラムみたいな。買い替えプログラムをやっておくと、リセールバリューが確実に50%を2年で確保できるので。やっぱり中古市場の価格って揺れ動くじゃないですか。50%担保してくれるならいいかみたいな感じで、それを使ってやっているというのが最近で。

それ以前は結構中古屋さんに売ってました。Appleに売ってもいいんですけど、ちょっと中古屋の方が高く売れたりするので。それで、何とかシスみたいなところに売ったりしましたね。

中古屋さんに売ろうと思うと、本当に丁寧に扱わないといけない。1年間2年間丁寧に扱わなきゃいけなくて、買った瞬間にまずケースに入れてフィルム貼ってっていうことをしなきゃいけないストレスがあるのと。一方でキャリアで買い替えプログラムだと、そこまで厳しくは見ないので、そこの安心感は確かにありますよね。

ただ、2年縛られるんですよ。

そうですね。新しいものを2年ごとに買うっていうターンになりますね。ただ、どうしても日本人って、自分の使ったものを売ったりとかするのに慣習としてはあるとはいえ、「スマホ売っていいのかな」とか「下取りに出していいのかな」って若干の罪悪感を感じる傾向にもあるようなので。

でもこの中に入ってる金属って地球の宝みたいなものなので、どんどんリサイクルなり売るなりしていった方が本当はいいんですよね。

やっぱりどうしても自分のデータが満載、写真もメールもメッセージも満載なので、なかなか売ることに対して抵抗あるかもしれませんけども、初期化すればもう変わらないので。

ちなみに電源の入らないiPadとかもリサイクルで引き取ってくれるらしいです。あと「探す」の解除の方法がわからないとか、もうサインインできないというところも持っていったらお手伝いしてくれるみたいなので、わからない人ほどもう持っていっちゃった方が早いかもしれないですよね。

でも本当に今後、捨て方・買い方・リサイクルっていうところは一つメーカーの課題になりそうですよね。

そういう姿勢を見せる企業のものを買おうっていう若い人も多かったりもするので、そういったアピールっていうのは各社やってますけども、一方で発表会でそういったやれリサイクルだって発表する瞬間にみんな聞かなくなったりもするので、企業としてアピールしなきゃいけないんだけど、一方で一気にみんな興味が下がるっていうとこもあったりもするので、なかなかアピールって難しいなと思います。

そうですね。グリーンの話になった瞬間に、ちょっとみんなもういいかなってなっちゃったりするのって。

立ち上がってトイレ行こうかなみたいな感じになっちゃいますよね。

それはもう現地にいても、そうなりがちではあると思うんですけど。でも今後私たちの好きなモバイルをいつまでもちゃんと使えるようにするためには、こういうリサイクルとか捨て方のところにも意識を向けた方がいいのかなと思ったりします。

エンディング

Mobile Tech Lab。そろそろお別れの時間となりました。石川さん、北さん、今日の放送いかがでしたか?

そうですね、やはり今頭の中にあるのが、ポータブル電源はそれなりにでかいので、家にあるやつをどう処分しようかなっていうので、今考えてますね。

本当に大きいですよね。安い時にパッて買っちゃったりとか、たくさんありますもんね。北さん、いかがでしたか?

なんかリサイクルをあんまり考えてこなかったんで、モバイルテクノロジーの未来を考える番組をやっているからには、しっかり考えていこうかなって心改めました。

これからも色々と情報をね、追っていきたいと思います。

ラジオで流した楽曲

宿命 / Official髭男dism

Battery / SMAP