AppleがGeminiを採用!個人情報はどうなる?スマホとプライバシーについて|モバテク vol.043

石川温・弓月ひろみ・北真也がお届けする「モバテク」。

2026年1月25日はラジオの放送がおやすみなので、第43回はYouTube特別版としてお送りしました。

AppleがGeminiを採用した話から、どのように個人情報が守られるのか。そして話が転じてガラケー時代のプライバシーについても話しました。

オープニング

こんばんは、番組パーソナリティの弓月ひろみです。Mobile Tech Lab。この番組は最新のモバイルテクノロジーを学びながら、これからの生活をちょっと豊かに出来たらという番組です。

いつもはBAYFM78で日曜日の24:30からお送りしているのですが、今回はYouTube特別版としてアップしています。ラジオ同様皆さんもこんな未来になったらいいなを一緒に考えていきましょう。

そして今夜も私と一緒に番組を進めてくださるのはこのお二人です。

こんばんは、スマホケータイジャーナリストの石川温です。

こんばんは、INNOMO代表の北真也です。

お二人ともよろしくお願いいたします。前回のYouTube特別版では。クラウドファンディングのプラットフォーム。GREENFUNDINGの広報担当の佐川麻耶さんをお迎えしてデコ携帯のお話をしました。

今回のお話なんですけれどもまず最初のトピックスとして、ちょっと石川さんにお聞きしたいのが、iPhoneにGeminiがやってくるという話ですね。これどういう風に読んでますでしょうか?

iPhoneにGeminiがやってくる

Googleが発表してるんですけども、iPhoneのAIに関してはGoogleのGeminiベースになりますよと言う発表がありました。これねGoogleとしては共同発表だって言ってるんですけど、Appleからはリリースが出てないので、ちょっとこの関係性がよくわかんないんですけども、ただAppleとしてはGeminiを採用していくという話です。

で、元々Appleって、AI弱いというか、Siriを使ってる人はご存知だと思いますけど、まぁSiriっておバカだよねみたいな。一向に賢くならないよねというところがあります。

で、元々AI得意じゃないっていうのもありますし、Appleとしてはユーザーの個人情報をクラウドに勝手に上げて処理するということをしないと。あくまで端末、iPhoneだったりMacの中で処理します。

さらにもっとパワーが必要な時にはネットにあげますけども、それもAppleが作っているクラウドで処理しますよということをしているので、AIとしての賢さが全然進化しないっていうところがあります。

一方でGoogleはもうバンバンユーザーのデータをクラウドに上げまくってるし、Gmailは全部見てるし、撮った写真はGoogleフォトでバンバン見てるし、Googleマップ上でユーザーがどう動いてるかとかどこにどんなお店があるかって全部わかってる。というのを学習データとしてはものすごい持っているので、今Geminiは賢くなってるというところがあります。

で、さすがにAppleもSiriを進化させますよと言ってはみたものの、結構厳しいなということが分かり、じゃあちょっとGoogleさんお願いしますというような形になったのかなというところです。

で、元々去年の段階で、Apple Intelligenceが出た時に、端末上で処理する内容とさらにもっと深掘りしたい時には別のAIに繋げますよと。

外注先があるっていう、

そういう出口があったんですけど、そこは最初はChatGPTが接続するようになってたと。ただAppleとしては別にChatGPTと心中するつもりはありませんよと。今後選べるようにしますよという。

ブラウザのSafariも検索する時にはいろんな検索エンジンが選べるようになってたりもするので、それと同じ形にしますよという風に言っていて。

今年のWWDCのタイミングでGoogleと組みますよって話をするのかなと思っていたら、早いタイミングでGoogleと組んでApple Intelligenceを進化させますよ、という話にしていたので、iPhoneユーザーからすると嬉しいことかなと。

個人情報について

ただ一方で、ユーザーのデータってちゃんと個人情報を守られるの?っていうのがちょっと心配なのかなというところはありますよね。

ただGeminiの便利さでPixelを使いますみたいな人も増えてきたりしたので、そういうところでもしAppleが本当にデータを守れるのであれば、Geminiの賢さ+データを守れるってなると、だいぶ最強端末になりますよね。

AppleとしてはそこでGoogleと差別化したいってのはあるでしょうし、Googleとしても組織が大きいので、Pixelやってる部隊とGeminiやってる部隊は全然別だったりもするので、そこのパワーバランスっていうのもあったりするのかなと思いますね。

北さんはこのニュースを聞いてどう思われましたか?

昔からたまにこういう、AppleがMicrosoftのOfficeを入れますとか、今までは自前でやってたCPUをIntelに変えますとかっていうのがあって、より良くするために外の力を借りていくことはありましたよね。

Geminiを採用することによって多分、GoogleとAppleの差別化みたいなものが一回ちょっとチャラになるみたいなところがあったりすると思います。

Appleとしてはちょっとこのまま行くとGoogleにAIの分野で差をつけられるなみたいなところがあったので、もうあえてGeminiを使うことによってチャラにするみたいなところの戦略も見え隠れするので、ちょっと時代の転換点というか、そういう戦略が見えてきて、企業のいろんな駆け引きって面白いなっていうのを見ながら感じてました。

ただこれからの若いユーザーの皆さんが、自分のデータを守ることに興味があるのかというと、なんとなくそういうところってなくなってるような気もするんですよね。

だからね、個人情報とは?みたいな感じというか。自分のデータはバンバンネットに上げるし、若い頃からSNSで自分のことを発信してるって人からすると全然大したことないことかもしれないし。

しかもまあ、友達の間だったら自分がどこにいるかって位置情報を共有したりもするので、だいぶそういった、個人情報に対する希薄化というか、っていうのがあったりするのかなと思いますね。

我々の世代だと「個人名を出してネット活動をするなんて」みたいなところがあったりしますけど、今は皆さん結構若い世代の人は気にしなくなってますしね。メディアに出るような人じゃなくてもというのは、ある気がします。

ガラケー時代からあったプライバシーを守る機能

ちなみにですね、今回お便りいただいているものの中から、面白いものがあったので一つ紹介しようと思います。ラジオネーム、寝ても大宮覚めても大宮さん。

20年ほど前。当時の取引先の担当者にお盛んな方がいて、その浮気相手とのメールを見た奥さんが大激怒。その担当者のプライベートガラケーをまっぷたつに折ってしまったという、しかも1年に2回も折ってしまい、担当者は今使っているものを含め3個分の代金を月々払っていた、というガラケーの思い出エピソードがあります。

当時私はガラケーを新調したばかりでこの話を聞き、こんなに簡単にガラケーって壊れるんだと、より丁寧に扱うようになりました。

というね、ちょっとユニークなエピソードがあるんですけれども、ガラケーを折ってしまうというエピソード、結構私も当時聞いたななんて思ってますが。

石川さんこのスマホとプライバシーの両立。またはガラケーとプライバシーの両立というのは、割と昔から懸念されてきたテーマではありますよね。

当時だったらメールがやり取りされていて、当然そういったデータが大量に入っているので、まぁ、見られてしまって大変なことっていうのは当然あったでしょうし、こういったエピソードってのは日本全国であったんだろうなと。色んなとこでねガラケー折られたんだろうと思うんですけど。

ただそういったことはやっぱりキャリアとかメーカーも分かっていて、一部ではプライバシーモードを充実させているメーカーというのはありました。

特定の操作をしないと隠していたフォルダが開かないとか、そもそもフォルダの存在すら見えないというようなものがあったりとか

あとは、大切な人って言い方はあれですけど、まぁそういった特定の人からメッセージが来たら、アンテナの部分の色が変わるとか。

そんな機能あったんですか。

とあるメーカーとかがガラケーをそういったね、浮気道具として使いたいっていうなんか。

恋の道具として。

ものすごいそこにマンパワーを割いて開発したっていう話も聞いたりもしたので、やはりそれはニーズとしてあったんだろうなと思いますね。

皆さんが1人1台そういった端末を持って、本当にプライベートな情報が全部入ってる中で、いわゆるシークレットモード的なものは結構ガラケー時代から、皆さん気合いを入れて開発されてたと。

そんなに多くはなかった気が。

そう、だから特定のメーカーだけっていう感じだったりしましたけど、日本メーカーらしいなというか。

表と裏のどちらでも使えるように。

スマホ時代のプライバシーを守る機能

それからずっと時を経てAppleも数年前に、アプリの非表示モードっていうのを付けるようになったんですよね。

なのでやはりね、人によっては見られたくないアプリってのは当然ある中で、それが待ち受け画面上に出るのはよろしくないと思う人がいるので、非表示のフォルダを作ってそこに入れておけば他人は開けられない。開ける時にはFaceID使わなきゃいけないというような仕組みができたので、ようやっと日本で培ったガラケー的な機能が、Appleも認めるようになったというところがあるんじゃないのかなと思いますね。

非表示という表示がされているのはどうなんだ問題っていうのがありますよね。

一番最初にAppleに取材して「今度のiOSは非表示モードができるんだぜ」って言われた時に、「いやそれって非表示になってたら怪しいアプリが入ってる証拠でしょ?」っていう風に聞いたら、「いやいやこれは、全ユーザーのiPhoneに非表示フォルダができるんだ」という話を聞いて納得したというかね。

なのでやましいアプリを使ってなくても使っていても、みんなのiPhoneに非表示フォルダができるという感じですね。

今はスマートフォンを人に見せることも多いじゃないですか。例えば写真を見せたりとか。で、その時に通知が来てしまってみたいなこともあったりするので、それが例えば取引先からのメールの通知だったとしても見えたら困るというものは、モードの切り替えで対応することが多いですかね。

集中モードの切り替えみたいなところでやれるようにはなってはいるんですよね。どこまでやるかというのはその人次第ではありますが。

プライバシーモードとかね、ブラウザでもあったりもするので、まぁそれを使う。けど普段からそうやってこまめに使い分けるっていうのもね。面倒くさかったりもしますけど。

カスタマイズをどこまでするかっていうのは結構ありますけど、北さん何かカスタマイズされたりしてますか?集中モードとか。

集中モードは一時期、仕事とプライベートで分けていて通知を減らしたり、ってのをやってたんですけど、だんだん面倒くさくなって。

最近は集中モードが勝手に入るじゃないですか。入ったらすぐ集中モード外します。

おやすみモードになってしまって、電話に気づかないみたいなことが結構ありますからね。そうなると夜までガッツリ働いてる人はなかなか使えないとか。

でも本当にスマートフォンとプライバシーの問題というのは、多分これからももっと大事なエリアになってくるでしょうし、誰がそのデータをどこまで管理するのかというのも課題になりますよね。

だからね。アプリ作っている人からすると、じゃこのアプリはどれだけ個人のデータを使いますっていう表示をしなきゃいけないとかってあったりもするので。

昔はそんなこと考えずにやってましたけども、ここ最近はかなり厳しくなっているので、サービスを提供する側もそこを気をつけなきゃいけないですし、ユーザーも面倒臭がらずに一個一個確認するっていうのが大事なのかなと思いますね。

あとは昔は携帯の電話番号ってすごく大事な個人情報というふうに思われてた気がしますが、今って名前が分かってしまえばその方の連絡先にすぐ繋がれたりとか、SNSでやり取りができたりするので、意外と名前っていうところの情報として大事なんじゃないかなと思ったりしますね。

それで言うと自分とかあんまり同姓同名いないのでいいんですけどね。同姓同名が多い方っていうのは結構大変ですよね。

そうですよね。ビジネスネームみたいなものを皆さんが持った方が意外とプライバシーが守られるようになるのかなと思ったりするんですけど。

知らない人との出会い

北さんは普段、知らない方にアクセスをしたりとか、ネット上から最初にお友達になったりみたいなことありますか?

めっきり減りましたよ。昔はハンドルネームみたいなものを持っていて、どこかの掲示板とかmixiのコミュニティーみたいなところで、全く知らない、そこで知り合った人とオフ会みたいな形で会ったりしてましたけど。

その時もハンドルネーム同士で呼び合うみたいな感じだったんですけど、最近そういうことがほとんどないなと。

まぁ、もちろんこういう活動をしているので、このラジオ聴いてくださってる方とか、YouTubeとかブログとかやった時に見てくれてた人と会うことはあったんですけど、それくらいです。本当に全く接点がない人と知り合うってことがなくなったというか。

石川さん、そういう機会あります?

いや、全然ないですね。

今多分若い世代の人だとオンラインゲームで知り合ってとか、ゲームをよくやるいつものメンツで知り合っててとか。あとはVRChatで知り合ったみたいなことはあるかもしれないですけど。

でもその場合って結構、ハンドルネームの方が大事になってきますもんね。

オフ会って今でもやるんですかね?

オフ会あるんじゃないですか?めっきりそういう世代じゃなくなってしまってるだけの可能性があるので、若い世代の方とかはやっぱり新しいコミュニティを作るっていうところで、コミュニティのオフの場所っていうのはある気がしますよね。

でも私たちの世代というか、インターネット老人会的なところだと、どうしてもオフ会に行くっていうのもちょっと怖いなって思ったりするんですけど、石川さんの例えばお子さんがゲームで知り合った人とオフ会に行きたいっていうふうに言ってきたらどうされますか?

けど止められないですよね。っていうところもあるし。ただまあそうっすね。だから出会う前に事前にある程度情報が分かってるといいかなって感じはしますよね。

その人の素性というか。何をしている人なのかというのがわかれば大丈夫。

と思います。

心配は心配ですけどね。あんまりそういうところに抵抗がなくなってる人は多いのかななんて思っちゃいました。

とはいえ結構危険なこともありそうじゃないですか?

一方でマッチングアプリとかってのはある程度事前に分かることがいっぱいあったりするじゃないですか。っていうところでの安心感もあったりもするんじゃないのかなって気もするので、だいぶスマートフォンが、アプリが出てきたことによっての人の出会い方って変わってもきてるし、だから本当に使い方に依存するのかなって感じですよね。

昔、自分の経歴が分かるとか、その人の人となりが分かるっていうものがインターネット上にあまりなかったですし。前略プロフィールぐらいですか。すごい懐かしいですけど。

今はFacebookがあったり、InstagramがあったりXがあったりすることで、「あ、この人はこういう発言をする人なんだな」とか、「こういう交友関係があるんだな」っていうのは客観的に観察してから仲良くなれるっていうのがありますね。

行き過ぎると本当に個人情報がどんどんどんどん晒されていくっていうね。よろしくない方向にいっちゃうんですけど、まぁ、適度な感じはいいのかなと思いますね。

LinkedIn流行らないっすよね、日本って。

アメリカはLinkedInないと国に入る時に審査で提出させられたりすることがあるぐらいですけど、あれって転職の意思を示したりするっていうところがあるので、日本人にそこが向かないんですよね。きっと転職の意思を言うっていうことがね。あまり日本ではないと。

あれが一番リアルっぽい、リアル側のSNSかなっていう感じがするんですよね。Instagramが一番キラキラしてて、LinkedInはその対極にあるみたいな感じだなと。

でもCESのメディア登録でも、LinkedInの中身を見せてくださいっていう審査があったりして、そこにこういう項目が入ってましたってなるとはじかれるとかもあるらしいので、職務経歴書みたいなところで、大きな力を持ってるのかなっていう気はします。

エンディング

Mobile Tech Lab。そろそろお別れの時間となりました。北さん石川さん、今日いかがでしたか?

私は子供がだんだんSNSとかやり始める歳になってきたので、今までは自分がどうっていう感じだったんですけど、子供がスマホ使っていろんな情報を出すのが怖いなっていうのを感じているので、このテーマはやっぱり子育てと絡めて今後もやっていきたいなっていうのは思いました。先輩方の意見も聞きたいなみたいな。

情報の出し方とか、情報の受け取り方っていうところは一つの課題ですね。

あと若い人の意見も聞いてみたいですね。

今どうなのかというね。リスナーの皆さんの若い方のご意見もお待ちしております。石川さんいかがでした?

やっぱりガラケーの頃って楽しかったなって改めて思うというか。デザイン的なこともそうですし、機能面もね。あの時もうめっちゃ各メーカーが競っていたので、あの頃ホント取材してて楽しかったなと思いますし、ああいった競争がまた復活してほしいなとは思いますね。

最近でも私ラスベガスのCESでちょっと変わった端末とか変わった形のディスプレイとか、っていうものがなんとなく増えてきてる気がしたので、今のあらゆるメイン端末以外のガラケーっぽいものみたいなのがもしかしたらトレンド来るかもしれないなと。

来てほしいっすね。

ちょっとおもちゃっぽいものを持ってね。楽しく端末で遊びたいなっていう気持ちはあります。