ホームネットワークを支えるDLNAとMatter |モバテク vol.048

石川温・弓月ひろみ・北真也がお届けする「モバテク」。2026年3月1日の第48回放送はラジオがお休みで、YouTube限定コンテンツとしてお送りしました。

テーマは「ホームネットワークを支えるDLNAとMatter」です。スマートホームの話にも派生してます。

ホームネットワーク

さて本日のテーマを北さんお願いします。

今回はちょっとマニアックなんですけど「ホームネットワーク」についてやっちゃおうかなと思います。

ホームネットワークとは?

ですよね。昔は家電ってネットワークにつながってなかったですが、今当たり前のようにつながり始めてるんですけれども、もう20年とか以上前に家電をつなぐネットワークを作ろうみたいな感じで、企画がいろいろ立ち上がってきて。

古いのでいうとUPnPっていう、プラグアンドプレイのPnPなんですけど。あと多分今でもいろんな機器に入っているメジャーどころでいうとDLNAっていう規格がございまして。

例えばパナソニックのテレビとパナソニックのDVDプレーヤーは当然つながるというか連携できるんですけど、DLNAを使うと異なるメーカーの機器同士とかでもやりとりができるとか。

ソニーとパナソニックが繋がるとか?

例えばBUFFALOのNASからコンテンツをダウンロードしてきて、日立のテレビで見るみたいなことができるように規格統一をしていきましょうっていうのが、DLNAだったんですね。

ただDLNAもだいぶ古い規格になってきたので、最近だとMatterっていうものが有名だったりするんですけど、SwitchBotとかが最近皆さん使われているかなと思うんすけど、ああいうものもMatterという規格の上で一応動いてはいるというところで、そうやって家電同士がおしゃべりできるようにネットワークのプロトコルを決めましょうっていうので出てきたのが、今言ったようなものですという感じです。

DLNAはじゃあ今はほとんど使われて…

使われてます。

使われているから、みなさんのご家庭の機器たちもそれにつながっている感じですか?

ネットワーク的に言うといわゆるIPの世界なので、それの中でどういうお約束というかこういうコマンドが来たらこういう応答しようねみたいなのを決めてるのがDLNAなので、まあそういう意味ではやってることは普通のネットワーク上なんですけど、その時にお互いの機器同士で言語を合わせておかないとっていう。

送受信をできるようにしてるってことですね。石川さん、おうちの家電はネットワークつながってますか?

つなげる努力はしてるんですけれども、結構諦めちゃうっていうところはあるって感じです。

7年ぐらい前ですけど洗濯機買った時には、スマホとつながる洗濯機をあえて買ったわけですよ。外出先から洗濯機の状況が見れるとか。

スマホと洗濯機がつながるんですけど、ただ機種変更するともうつながなくなるというか。結局だからスマホとつながってもあんまり見ることないなみたいなことに気づいてしまうとかあったりするわけですよ。

唯一やっぱりレコーダー。今でいうところのtorneとか、ああいうので外出先から番組表を開いて、アプリで番組録るってことをやってましたけど、それもまあもうTVerがあるからいいかみたいなね。ほぼほぼTVerで見れてしまうっていう。

あとで見れるねってなりますね。

そういう感じになっているというところもあったりもするので、まぁそうなると家電って、そんなにつながなくてもいいのかなっていう気が猛烈にしています。

スマートホームについて

私もSwitchBotを使ってかなりオートメーション化はしていて。朝ほとんどAlexaを使ってるんですけど、「Alexaおはよう」って言うと部屋の電気が点いて、自分の好きな情報が入って、最後にラジオがついてみたいな形にはしてるんですが、そういうスマートホーム化みたいなことは最近でもやってる人はいそうですね。

スマートホームはもう結構広がってきて、一般化してきてるので。SwitchBotの売れ行きが凄まじいので。

日本市場が一番売れてるっていう話をされてましたね。ちなみに私は最近SwitchBotのAI生成できるアートフレームを買いまして。

それは自分の好きな写真だったり、あとは過去の絵画だったり、あとは自分がテキストプロンプトでいれた、例えば「白い猫で長毛で目が緑の子がワイン飲んでる」みたいなことを入れるとそれが生成されてかけられるっていうのを使ったりとかしてます。

スマート家電とかスマートホームって、やっぱりアメリカが非常に盛り上がっているというか。結局はGoogleとAppleとAmazonが中心になるデバイスを出してるじゃないですか。スピーカー然りディスプレイ然り。

あとアメリカの家だとサーモスタット。家の温度を調整するやつ。あれがどこにもあるのであそこを構造化するとあそこから繋がっていくっていう世界が広がるんですよね。しかも玄関に置くようなカメラとかっていうのも、アメリカってね庭が広かったりもするし、部屋が多かったりもするっていうところがある中で、ああいったニーズもあると。

ああいったカメラをAI化するとじゃあ置き配した時にすぐわかるとか、誰が来たか分かるとかっていうニーズがあるんですけど、日本ってAmazonとか一生懸命頑張ってますけど、やはり基本家のインターホンって「アイホン」。インターフォンのアイホンか。

カタカナでアイホン。

あとパナソニックかっていうのがほぼ独占状態だったりするので、なかなかAmazonのRingも入っていけないっていう状況もありますし。

家電買おうかと思ったらそういったつながること云々よりも安さを取るというのがあったりもするということがあるので、日本は正直いろんな家電をじゃあ一気につなげようっていう環境にはなりにくい。相当工夫しないといけないし、ユーザーのスキルが求められるところがあるのかなとは思いますね。

ダイキンのエアコンは私も唯一単独でアプリで動かせるようにはしてるんですけど、結局SwitchBotに組み込んじゃったりしてますね。

結局SwitchBotが、赤外線とかでコントロールできるハブになってくれてるので。

リモコンを探してくれるようになるので。

なのでそういう意味では、何でもかんでも繋がなくてもいいやってことにみんな気づき始めたっていうのと、メーカーはどちらかというと自分らのものとそのアプリを直接つなぎたい。で、誰かに中心にいられたくないみたいなところがあるので、そこのせめぎ合いがまだあるのと。

あとやっぱりあれですよね。AppleのHomeKitとかAlexaとかがそれぞれ囲い込もうとしてるものに対して、Matterでくさびを打ち込むとか。

だからSwitchBotとかは別にAlexaに囲われたいわけではないので、HomeKitとも繋がりたいしGoogleともつながりたいので、そういう意味ではMatterがこのままおそらくなんですけど、各スマートフォンとかスマートスピーカーをやってる人たちの囲い込みを潰していくためのゲームチェンジャーになるみたいな感じかなというふうに思います。

日本でスマートホームが流行らない理由

ただなかなか日本ではスマートホームって言われ始めた時から、全然広がらないなっていう印象はありますね。

やっぱり長くかかるというのもありますし、本当に選択肢がないなって感じますよね。

あとアメリカに比べてやっぱり家が狭いので、自分で消せばいいやってなる人が多いのはわかるんですよね。人が通ったところで明かりがバッと点いてっていうのはやっぱり広いアメリカのおうちならそうだけど、手を伸ばせば消せるしなぁっていう。

スマートスピーカーが各部屋にあって、で「Alexa何とかお願い」って言うと家の電気が一斉に付くとか音楽聴けるとか、っていうのはやっぱり広い家だからこそのニーズであって、日本の狭い家だとそこまでしなくてもいいよねって。1個スピーカーあったら家中聞こえるよねとかってあったりするし。

ということを考えるとね、ちょっと日本の住宅事情に合わせたスマートホームのあり方っていうのも必要なんじゃないのかなと思いますね。

正直、ホームネットワークというかこういう家電つなぐとかって話って、そんなに広がってないのが実情かなと思います。

で、何でかっていうと一つにはやっぱりコンテンツ。もともとはコンテンツをいつでもどこでもみんなでシェアしよう、共有しようみたいな感じだったんですよ。DLNAはそういう発想だったんですが、例えばテレビで録画したものをどこでも見れるようになる世界って、そんなにみんな今は求めてないというか。みんな下手したら、テレビなくてもNETFLIXあるからええわとか。

YouTube見るわとか。

っていう形になってきているので。そうするとデバイスごとにインターネット繋いで、そっちのサーバーに行けばいいという話になってしまうので、何かあんまりDLNAのNASがあってそこにコンテンツがあるからみんなそれを見ようねってならないし、サブスクとも相性がすごく悪いんですよね。

サブスクはどんなデバイスからでもそのサブスクのサービスの方に行ってしまうので。

どこでも見れますからね。

センタライズされた所有しているファイルを覗くっていうことが、そもそも今の生活スタイルと合わなくなってきてるというのが、多分一番大きいのかなという気がします。

まさにソニーがブルーレイのレコーダーやめたっていうのがね。

ニュースもつい最近出てました。

ああいうのを見ると、コンテンツを焼いて保存するとか手元に置くんではなくて、クラウド上にあるものを見るっていう方に完全にシフトしてるってことを考えると、家電の役割も変わってきているというか。

そういった家電それぞれに高機能を求めるんじゃなくて、もう家電は安くていいと。見れればいい使えればいいというところで。

そういったコンテンツを求めるんだったらスマホ経由で見るって感じになっちゃってるのかなっていうところですね。

ただCESとかの発表を見る限り、韓国系のメーカーは結構かたくなにLGならLGでハブにしようとか、SamsungはSamsungでハブにしようっていうところを貫き通してる感じもしますね。

SamsungとLGは同じコンセプトをもう20年ぐらい言い続けているので。今はAIでまとめるって言ってるけど、一昔前は音声アシスタントがとか言ってたし、その前はスマートホームだとかっていう風に言ってたので、基本的にCESのプレゼンは何も変わってないっていう。

ずっと同じ感じで言ってますもんね。やっぱりそういう囲い込みをしようっていうところをぶれずに行きたいんだなっていう。

まだだから韓国メーカーはそれだけの余裕があるというか。まあいろいろテレビから冷蔵庫。あと洗濯機。あと調理家電とか全部やってるので、そういったアプローチできますけど、やっぱりいま日本メーカーはかなりボロボロになってるというか。

テレビはもう全然中国メーカーにやられちゃってるし、っていうところがあるじゃないですか。洗濯機とか冷蔵庫とかも安いものが売られてるっていうところだったりもするので。

日本メーカーはもうそういったアプローチは取れなくなってるっていうのはちょっと感じますよね。

商品数多く出せるからこそハブになる存在も開発できるということですかね?

で、しかもアメリカは家が大きいので、でかい家電が買いたくなるのもあるのかなって気がするんですけど。

日本はやっぱりなるべく小さいもので、場所を取らずに部屋の邪魔にならないものをって思いますもんね。

そこに違いがありますよね。

北さんはおうちではリアルなスマートホームはどんな形で作ってますか?

いやもう、ほとんどスマートホーム化していないという。っていうかする必要があんまりない。

やっぱりそうなっちゃいます。

唯一本当にHomeKitでちょっと電気の制御ができるようにしたくらいで、それだって別になくたって困らない。

そうなんですよね。

見守り機能としてのスマートホーム

私は全部Alexaをハブにして結構いろいろやったりとかしていて、最近思ったのは、自分の家というよりは例えば高齢の両親の見守りのために、例えば人が通ったところが分かるセンサーを置いて、それが動いたかどうかを見て、あとポットとかにスマートプラグを付けておいて、「あ、今日もお湯飲んだな」みたいなことが分かるっていう方が、なんか日本には現実的かなってちょっと思ったりしてます。

センサーネットワークを作る方がなんかいい気がしますよね。

ただ昔から象印がそういった見守れるポットとか作ってましたけど、ただなんか爆発的に広がってるっていう話はあんまり聞かないかなっていう感じですよね。

これが一つの事例としていいよみたいなものが、できればいいのかなと思いますし、多分我々の世代が、そういうことを組み込もうかなと思う最初の世代のような気がするので、ここがやらないと変わらないのかなって気もしますね。

でもやっぱり私も、父が通るところに一応カメラを仕掛けておいてみたいなことはしますけどね。外で私が出張とかでいない時にどういう風に帰ってきて何時に帰って出て行ったのかっていうのが分からないと全く連絡が取れなくなった時にちょっと心配っていうのはあるので、それはちょっと作ろうと思いました。

あとはやっぱり高齢の一人のお父様お母様いらっしゃる方もスマートホーム化したらすごく自分の気持ちも安心できるんじゃないかとか、もし倒れてたとしてもカメラで見えたりとか、あと家電が教えてくれるみたいなものがあれば一番いいですよね。

それで言うとうちはドアホンが、Ringって言ってAmazon系のやつなんですけど、インターネットに繋がってるやつなので、アプリで誰が来たか分かるようになっています。

夫婦で家にいない時は。子供が一人で留守番しなきゃいけない時もあったりするので、じゃあ子供がいつ帰ってきたのかとか、あとは友達が遊びに来たとかっていうのは一応把握できるようにしてるっていうのが一つと。

あと子供の靴にAirTagが入っていて、今どこにいるかっていうのが分かるようになっている。これって人にAirTag付けるとちょっとストーカー的な扱いになってしまうのでそれはダメなんですけど、あくまで子供の靴がどこにあるかというのを知るために靴底に。

今Amazonで靴底にAirTag入れられるような靴が売ってるんですよ。ちょうど500円玉ぐらいの穴が開いていて、AirTag入れられるので、そういったのも一つ。

ちょっとスマートホームかどうかあれなんですけど、子供の靴のスマート化みたいな。

見守り系がちょっと盛り上がってきた。日本の今の社会問題からするとやっぱりそっちのが困ってますもんね。

そうなんですよ。便利にするとか億劫なものを解決するというよりはもう見守る方が大事かなっていう気がしちゃいますね。

ちなみに私はウェイクワード。要するにAlexaでいろんなことやれるようにしといたらちょっと風邪ひいた声出なくなったら何も動かせなくなって困ったので、iPhoneに文字を入れてiPhoneの再生した音で動かすっていう、すごいなんか異種格闘技みたいなことをしておりました。

声が出なくなるとそういう弱点もあるんですね。

エンディング

Mobile Tech Lab、そろそろお別れの時間となりました。北さん石川さん今日の放送いかがでしたか?

DLNAっていうキーワードをただ言いたいが為だけに今日はホームネットワークっていうことだったんですけど、こういうちょっとマニアックなネタはね。やっぱり入れていきたいと思います。

石川さんいかがでしたか?

ちょっとホームネットワークはかなり敷居が高いので、まずちょっとねAirTagをもっとみんなに使ってほしいなというね。

新しくなりましたしね。

AirTagで15分語りたいなと思いますね。

AirTagだけで15分持ちます?

AirTag回いいんじゃないですか?次はAirTag回チェックしていただきたいと思います。