HAPSとは
HAPS(ハップス)は「High Altitude Platform Station」の略で、成層圏付近を飛行する無人航空機や気球などに通信設備を搭載し、上空から広い地域へ電波を届ける仕組みです。人工衛星ではありませんが、地上以外の設備を使うためNTNの一種に位置付けられます。
どのくらいの高さを飛ぶ?
一般にHAPSは、航空機が多く飛ぶ高度より高い、およそ高度20km前後の成層圏で長時間飛行することを想定しています。地上の基地局よりはるかに高い位置から電波を送るため、地形の影響を受けにくく、1機で広い範囲を見通しやすくなります。
衛星との違い
低軌道衛星よりも地上に近いため、通信距離を短くしやすく、遅延を抑えやすいのが特徴です。また、機体を地上へ戻して設備を交換・整備できる可能性があります。一方で、長期間飛び続けるための電力、機体の軽量化、風への対応、安定した飛行制御など、航空機としての技術が必要です。
想定される利用場面
基地局を設置しにくい山間部や離島、海上などのエリア化に加え、災害で地上の通信設備が使えない地域を一時的にカバーする用途が考えられます。イベントや工事など、期間限定で通信容量を追加したい場面にも応用できます。
スマートフォンと直接つながる?
携帯電話の基地局に近い機能をHAPSへ搭載し、対応するスマートフォンと直接通信する構成も検討されています。ただし、実際に利用できる端末、周波数、速度、サービスエリアは提供方式によって異なります。HAPSという言葉だけで、すべてのスマートフォンがそのまま接続できることを意味するわけではありません。
