ネットワークスライシングとは
ネットワークスライシングは、1つの物理的な通信ネットワークを、用途ごとに独立した複数の仮想ネットワークへ分けて使う技術です。切り分けた仮想ネットワークを「スライス」と呼び、それぞれに通信速度、遅延、接続できる端末数、セキュリティなどの異なる条件を設定できます。
なぜネットワークを分けるの?
同じモバイルネットワークでも、動画配信には大容量の通信が、工場の遠隔制御には遅延の少ない安定した通信が、センサーには多数の機器を効率よく接続する仕組みが求められます。すべてを同じ条件で扱うのではなく、目的に合わせた専用レーンのようなものを用意することで、限られた設備を効率よく使えます。
どのように実現する?
基地局、コアネットワーク、クラウド上のシステムなどをソフトウェアで制御し、必要な機能や通信資源を組み合わせてスライスを構成します。特に5G SAでは、5G向けのコアネットワークを利用することで、ネットワークスライシングの機能を本格的に活用しやすくなります。
想定される利用例
一般利用者向けのスマートフォン通信に加え、工場や建設現場の機器制御、車両との通信、映像中継、医療・防災、IoTセンサーなどが代表例です。企業や自治体が必要とする通信品質に合わせ、個別のスライスを提供する使い方も考えられます。
注意点
ネットワークスライシングを使えば、どの通信も自動的に高速になるわけではありません。端末、基地局、コアネットワーク、サービス側のシステムまでが対応し、通信品質を継続的に管理する必要があります。実際に利用できる機能や保証される品質は、通信事業者やサービスによって異なります。
