ミリ波とは
ミリ波は、波長が数ミリメートル程度になる非常に高い周波数帯の電波です。電波工学では一般に30GHzから300GHzを指しますが、5Gの分野では28GHz帯など、その周辺の高い周波数帯も含めて「ミリ波」や「mmWave」と呼ぶことがあります。
なぜ5Gで使われる?
周波数が高い帯域には、広い通信帯域を確保しやすいという特徴があります。一度に多くのデータを運べるため、対応する基地局の近くでは大容量・高速な通信を実現しやすくなります。多くの人が集まるイベント会場や駅、スタジアム、繁華街など、狭い範囲へ大きな通信容量を用意したい場面に向いています。
電波が届きにくい理由
ミリ波は、Sub6などの低い周波数帯と比べて遠くまで届きにくく、建物、樹木、人体などの障害物にも遮られやすい性質があります。基地局が見える場所では高速でも、角を曲がったり屋内へ入ったりすると通信状況が変わることがあります。そのため、広い地域をミリ波だけで連続的にカバーするのは簡単ではありません。
ビームフォーミングとの関係
ミリ波では、多数のアンテナ素子を使って電波を特定の方向へ集中させるビームフォーミングが重要です。端末の位置に合わせて電波の方向を調整し、届きにくさを補います。Massive MIMOなどのアンテナ技術と組み合わせることで、周波数を効率よく利用します。
利用時の見方
端末が5Gに対応していても、必ずミリ波へ接続できるわけではありません。端末側の対応周波数と、通信事業者が提供するエリアの両方が必要です。5Gの通信品質を見るときは、「5G対応」だけでなく、Sub6とミリ波のどちらへ対応しているかも確認ポイントになります。
