プッシュ・トゥ・トークとは
プッシュ・トゥ・トーク(PTT)は、ボタンを押している間に話し、ボタンを離して相手の発言を待つ音声通信の方式です。トランシーバーのように、基本的には一人ずつ交代で話します。
通常の電話のように双方が同時に話せる全二重通信ではなく、片方向ずつ音声を送る半二重通信として使われるのが一般的です。短い連絡を素早く複数人へ伝えられるため、業務連絡やグループ通信に向いています。
携帯電話網を使うPTT
携帯電話のパケット通信網を使う仕組みは、Push-to-Talk over Cellular(PoC)とも呼ばれます。専用無線機だけでなく、携帯電話やスマートフォンのアプリでPTTを実現できます。
参加者の一覧、グループ発信、発言者表示、位置情報などを組み合わせた法人向けサービスもあります。通信できる範囲は、専用無線の到達距離ではなく携帯電話網のエリアに依存します。
NTTドコモの「プッシュトーク」
日本では、NTTドコモが2005年にFOMA 902iシリーズ向けの「プッシュトーク」を開始しました。FOMAのパケット通信網を使い、ボタンを押している間、最大5人のグループで片方向ずつ話せるサービスでした。
同サービスは2010年に終了しました。プッシュ・トゥ・トークという方式自体は現在も存在し、業務用アプリや法人向け通信サービスなどで使われています。
