モバイルフロントホールとは
モバイルフロントホールは、携帯電話基地局の機能を複数の場所へ分けたとき、アンテナに近い無線部と、信号処理を行う装置側を結ぶ伝送区間です。単に「フロントホール」とも呼ばれます。
基地局のすべての機能をアンテナの近くへ置くのではなく、一部の処理を局舎やデータセンター側へ集約する構成で重要になります。
バックホールとの違い
フロントホールは、分離された基地局機能の間を結ぶ区間です。バックホールは、基地局側から通信事業者のコアネットワークへ向かう区間を指します。その中間にミッドホールという区分を置く構成もあります。
基地局の機能をどこで分割するかによって、各区間に必要な速度、遅延、同期精度が変わります。用語の境界はネットワーク構成によって異なります。
光ファイバーが使われる理由
フロントホールでは、大容量のデータを低遅延で送り、基地局同士や装置間の時刻を正確にそろえる必要があります。そのため光ファイバーが広く使われます。
既設のダークファイバーを借りてフロントホールへ使う場合もあります。ただし、距離・損失・経路、利用する伝送方式、冗長化などの条件を満たす必要があります。
Open Fronthaul
従来は、無線部と信号処理部を同じメーカーの独自仕様で接続する構成が多くありました。O-RAN ALLIANCEは、異なるメーカーのO-RUとO-DUを接続しやすくするOpen Fronthaul仕様を策定しています。
インターフェースを開くことで機器選択の幅を広げられる一方、相互接続試験、性能設計、運用の調整が重要になります。
