光伝送とは
光伝送は、音声・映像・インターネットのデータなどを光信号へ変換し、光ファイバーを通して離れた地点へ届ける通信方式です。送信側の装置が電気信号を光へ変え、受信側の装置が光を再び電気信号へ戻します。
光ファイバーという物理的な線だけでは通信できません。両端の光伝送装置、信号を中継・分岐する設備、監視や切り替えの仕組みを組み合わせて光伝送ネットワークを構成します。
なぜ光を使うのか
光ファイバーは、銅線を使う通信に比べて大量の情報を長い距離へ運びやすく、電磁的な雑音の影響も受けにくいという特徴があります。信号は距離とともに弱くなりますが、光増幅器や中継装置を使って長距離伝送へ対応できます。
1本の光ファイバーへ複数の波長を通すWDMや、光の振幅・位相・偏波を利用するデジタルコヒーレント技術によって、同じファイバーで運べる情報量が増えています。
モバイル通信との関係
スマートフォンと基地局の間は電波で通信しますが、基地局から先は光ファイバーでつながる区間が中心です。基地局で受けたデータは、光伝送ネットワークを通って通信事業者のコアネットワークやインターネットへ運ばれます。
5Gで無線区間が高速になっても、その先の光回線や伝送装置の容量が不足すれば十分な性能は出ません。モバイルネットワークは、無線と光伝送を組み合わせたシステムです。
伝送距離と用途で構成が変わる
家庭や基地局を近くの局舎へつなぐアクセス網、都市内を結ぶメトロ網、都市・地域間を結ぶ基幹網では、必要な距離・容量・冗長性が異なります。用途に合わせて光送受信機、WDM装置、光増幅器、経路切替装置などを選びます。
