減衰とは
減衰は、電波、光、電気信号などが伝わる途中で弱くなる現象です。英語ではAttenuationと呼びます。送信した信号が受信側へ届くまでに失われた大きさは、伝送損失とも呼ばれます。
信号が弱くなりすぎると、雑音との区別が難しくなり、通信速度の低下、エラー、切断などが起こります。
何が減衰を起こすのか
ケーブルでは、導体の電気抵抗、絶縁体の損失、光ファイバー内部での吸収・散乱などによって信号が弱くなります。距離が長いほど、一般に損失は増えます。
コネクター、分岐器、融着接続、急な曲げ、ケーブルの傷なども損失の原因です。無線では、距離に加えて、壁・建物・人体・雨などの影響を受けます。
dBで表す
減衰量はdB(デシベル)で表すことが多く、ケーブルでは1km当たりの損失をdB/kmで示すことがあります。数値が大きいほど、同じ条件では信号が多く失われます。
送信機から受信機までに許容できる損失を合計したものは「リンクバジェット」と呼ばれます。ケーブル、接続部、分岐器などの損失を足し、受信に必要な強さが残るかを確認します。
光ファイバーと銅線
光ファイバーは、一般に同軸ケーブルや電話線などの銅線より、長距離・大容量の通信で減衰を抑えやすい伝送媒体です。そのため、基幹網、海底ケーブル、アクセス網などで広く使われます。
ただし光ファイバーも減衰しないわけではありません。距離、波長、接続品質、曲げなどを考慮し、必要に応じて中継・増幅・再生を行います。
